オリ・杉本「いいことしたら、いいことあると思って」待望の今季1号は“差し入れ効果”!?
◇交流戦 オリックス3-5ヤクルト(2024年6月14日 京セラD) オリックス・杉本が、今季71打席目にして待望の今季1号を放った。 「久しぶりやったんで、嬉しかったです。本塁打だけじゃなくて、なかなか打てていなかったので」 4回1死で奥川の初球149キロをフルスイング。左中間に圧巻の放物線を描いた一発は、チームとしても本拠・京セラでは4月24日の西武戦でゴンザレスが放って以来、14試合ぶりのアーチだった。 「いつかは出ると思っていたんですけど。(水本)ヘッドに“今年は打球速度が全然出てないぞ”って数日前に言われてめちゃ悔しかったんで。きょうはそういう(速い)打球が出てよかった」 試合前には「たまにナイターの日に差し入れするんですけど、最近やってないなと思ったので」と、チームにミスタードーナツのドーナツ75個を差し入れ。「いいことしたら、いいことあると思って。早速効果が出たのかもしれないです」と笑みを浮かべた。 昨年11月に左足首を手術。復活を掲げて迎えた今季も不振で5月1日に出場選手登録を抹消されるなど、試合前時点で打率・200、1打点と苦しみ抜いていた。中嶋監督もこの日の試合後、杉本について「悪くはないと思うんですけどね。ホームランの後で調子が上がるかなと思った時に、次の打席はえっ?て思うぐらい詰まっとったんで。もう1回見ましょう」と様子見の姿勢を示した。 ここからオリのラオウが見据えるのは、豪快な一打の量産にほかならない。「まだ1本打っただけなんで。切り替えて明日から頑張りたい」と、大砲は視線を次戦に向けていた。 (阪井 日向)