小池知事「平昌五輪というより“平壌五輪”」北のミサイル開発を警戒
東京都の小池百合子知事は19日の定例会見で、2月9日に開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪に北朝鮮が参加を表明するなど南北間の融和ムードが出ている状況について、「このところの報道や南北の会議、関係各国の会議の中身をみていると、かなり北(朝鮮)のペースになっているのではないか。平昌大会というより“平壌大会”になりつつあるのではというくらい、北朝鮮の攻勢がかなり巧みで強いという印象を受けている」との見方を語った。
韓国と北朝鮮との間で進む協議では、平昌五輪での両国の合同入場や女子アイスホッケーの合同チーム結成が合意されている。一方で、北朝鮮は弾道ミサイルや核兵器の開発を継続する姿勢は崩しておらず、米韓軍事演習の中止を要求するなど、五輪をたてに要求を通そうとする姿勢も見える。 小池知事は「平昌大会が平和に行われ、世界が盛り上がってほしいとは誰もが思っている」としつつも、「中途半端な形で五輪で手を結びつつ、その間に(北朝鮮がミサイルの)開発をどんどん進めることのないよう、圧力を掛け続けるべきだ」と警戒感を示した。 (取材・文:具志堅浩二)