巨人・園田は防御率0・19、千葉1・84 高卒1年目にして大学社会人チームと互角に渡り合った2人
巨人・阿部慎之助監督(45)が4日、ジャイアンツ球場の秋季練習で1軍に参加する園田純規投手(19)、千葉隆広投手(19)を新星候補に挙げた。ともに高卒1年目の育成選手で今季、2軍公式戦での登板経験もないが「来年のキャンプでチャンスをあげようと思っている」と来春、1軍でテスト起用するプランを明言。2軍監督時代から指導し、今季8勝を挙げ飛躍した井上温大投手(23)に続くニュー阿部チルドレン、ネクスト温大の台頭に期待した。 * * * * 今季は園田、千葉ともに高卒1年目ながら3軍の先発ローテを担った。春のキャンプは3軍スタートで、トレーニングや走り込みを中心とした体づくりに注力。4月中旬にそろって実戦デビューすると園田は19登板で4勝0敗、防御率0・19、千葉も16試合で3勝3敗、防御率1・84をマークした。 今回の1軍抜てきが表すように、1年目にして大学、社会人チームと互角に渡り合う投球を駒田3軍監督も高く評価。来季へ向けて園田は「今は突き詰めてウェート(トレーニング)ができる時間があるので、1回原点に戻って体づくりをする。少しでも来年、再来年に1軍へとつなげられる時間に」と意欲を燃やしている。 千葉も阿部監督の金言を胸に飛躍を誓う。秋季練習序盤、指揮官から「体づくりは1年目でやるのは当たり前。そこだけを目標にしたら体づくりしてる間にすぐ終わっちゃう。それ以上の何かがないと(上のステージには)上がれないし、1軍で使える選手にならない」と説かれ、「大事にしようと思った」。ともに高い潜在能力に加え、1軍での活躍を見据えて逆算する思考も兼ね備える。将来のG投手陣を支える存在として飛躍が期待できる。(ファーム担当・小島 和之)
報知新聞社