メイドin栃木のスカイライン2ドアクーペ「インフィニティQ60」は日本で売らないのか?
■意外と若者ウケがよかった400R ならばクーペもイケるのでは!??
2019年に登場した、日本のスカイラインのパフォーマンスグレード「400R」は、日産がターゲットとしていたよりも若い年齢層にも注目され、人気を集めた。この400Rの反応を考えると、日産は臆せずに、クーペも日本に入れてみてもいいのでは、と思う。Q60は日産栃木工場で製造されており、左ハンドルだけでなく、右ハンドル仕様もつくられている。 特に、400Rと同じエンジンを搭載するQ60の「RED SPORT 400」というグレードは、クーペならではの短いオーバーハングのデザインや、前後で異なるトレッド幅(FRモデル)など、パフォーマンス志向の強いユーザーには強く刺さるモデルだ。 405psエンジンを搭載する上級グレードになると北米での価格は5万8200ドル(2024年2月現在のレートで約874万円)からとなるが、ベーシックなグレードならば4万1750ドル(約627万円)からというプライスとなる。円安のため高く感じるが、車格とパフォーマンスを考慮すると決して高くないのではないだろうか。 クルマ自体の魅力は非常に高く、なんといってもデザインが美しいインフィニティQ60。日本でもIMPULなど、並行輸入の中古車を売っている販売店で入手は可能だ。こんな魅力的なクーペを日本のメーカーがつくっていることは、誇らしいこと。もし北米に行く機会があればぜひ実車をチェックしてみてほしい。 Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production Photo:INFINITY