老舗SF雑誌の特集に唖然!?女性ファッション誌とのコラボ企画に発売前からSNSで反響、編集者に聞いた
これまで「SFでファッションや美容について語られることが少なかった」
――とても斬新な企画です、思いついたきっかけは? もともと大学の国文科で林芙美子や田辺聖子、有吉佐和子のような近現代女性作家の作品について勉強していたこともあり、当時の日本の百貨店文化や服飾について書かれた小説に興味がありました。人並みにではありますがファッションやメイクも好きだったので、就職活動中は人生経験の一環と思って、アパレルや化粧品メーカーも受けていましたね。 その後、新卒でSFマガジンに配属されて1~2年経った頃に、菅浩江『誰に見しょとて』やテッド・チャン「顔の美醜について―ドキュメンタリー―」を読んで「こんなに優れた作品があるのに、SFではファッションや美容についてあらためて語られることが少なかったのだな」と思い、特集テーマとして提案したのがきっかけです。
『日本沈没』パロディの着回しを見て、すぐにCLASSY.編集部にお声がけした
――「女性誌〈CLASSY.〉着回しDiaryとのコラボ企画」に「X」で驚きの声が上がっていました。 特集の内容を考えているときにちょうど『日本沈没』パロディの着回しが話題になっていたので、すぐにCLASSY.編集部にお声がけしてコラボさせていただく運びとなりました。皆さんご存知かもしれませんが、これまでにも着回しDiaryでは「ゾンビ」「推理作家」「宇宙人」など破天荒な設定がいくつも登場していますので、その懐の大きさに助けられた部分が大きいです。 ――『日本沈没』パロディの着回しは衝撃的で「まいどなニュース」でもご紹介させていただきました。今回はどんな世界観が展開しているのでしょうか? 今回はSFマガジンとのコラボということで、かねてから〈CLASSY.〉を愛読されている作家の新川帆立さんに着回しDiaryのストーリーを描き下ろしていただきました。ファッション誌の企画は季節感が命、ということで「季節の変化にも人生の変化にも対応するワードローブ」として、読み物としても面白く、そして実用的な内容になっています。SFファンならニヤリとしていただけるような最新の時事ネタも盛り込んでいただきましたので、どうぞお楽しみに。