柚希礼音、シャンソンに本格挑戦 宝塚退団10年の節目 1月にアルバム&リサイタル
俳優の柚希礼音(ゆずき・れおん)が、シャンソンに本格挑戦する。生誕100年の越路吹雪のレパートリーを取り上げたアルバム「ヌーベル・シャンソン」を来年1月15日に発売し、同19日には東京・Bunkamuraオーチャードホールでオーケストラを従え、1夜限りのリサイタル「レオン・エ・シャンソン」を開く。 柚希は宝塚歌劇団の元星組トップスター。初舞台から10年でトップスターへ上り詰め、6年間星組を引っ張り、退団後は俳優、歌手として活躍。今年が初舞台から25年、来年で退団から10年と大きな節目を迎えている。 昭和2年に宝塚が取り上げた「モン・パリ」が日本におけるシャンソンの初披露とされるなど、宝塚とシャンソンは縁が深い。柚希は平成19年の「宝塚巴里祭」に中心メンバーとして出演した経験もある。 「あなたの声はシャンソンに合っている。歌うといい」。退団時、演出家の小池修一郎ら多くの関係者から勧められたが、「目の前の仕事に追われ、シャンソンを本格的に学ぶ機会が作れなかった」と退団後の10年を振り返る。 「宝塚入団からトップになるまでは、いばらの10年でした。退団して〝女性〟になってからの10年もやっぱりいばらの道。でも技術を習得し心で男役を表現できるようになったのと同様、女性としても心で表現できるようになるのに必要な10年でした」 深いビブラートなど男役独特の歌唱方法からも脱した。シャンソンに真正面から取り組む好機が今なのだ。 「客席の一人一人に語りかけるような魂の表現ができるよう心がけます」 「レオン・エ・シャンソン」は、1月19日午後5時からBunkamuraオーチャードホールで。(石井健)
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