全国で相次ぐ刃物による襲撃事件…傘やマフラーなど身を守るための対処法とNG行動、通り魔への防犯対策
北海道放送(株)
全国で刃物による襲撃事件が相次いでいます。身を守るためにはどうすればよいのでしょうか。 【写真を見る】全国で相次ぐ刃物による襲撃事件…傘やマフラーなど身を守るための対処法とNG行動、通り魔への防犯対策も 今月14日、福岡県北九州市のファストフード店で中学生の男女2人が男に刃物のようなもので刺され、女子生徒が死亡、男子生徒が深い傷を負った事件で警察は19日、現場近くに住む43歳の男を殺人未遂の疑いで逮捕しました。 これまでの捜査で、事件につながるようなトラブルは確認されておらず、男子生徒は男について「まったく知らない人」と話しているということです。 また兵庫県神戸市では、18日、地下鉄三宮駅(さんのみやえき)の改札付近で、通りがかった75歳の女性が49歳の女に背中など2か所を刃物で刺されました。 女性は重傷を負いましたが、命に別状はないということです。2人に面識はないとみられています。 一方、北海道でも、18日午後3時すぎ、根室振興局で包丁を所持していたとして73歳の無職の男が銃刀法違反の疑いで逮捕されています。 もし刃物を持った人物と遭遇してしまった場合、どうすればいいのでしょうか?防犯のプロに聞いてみました。 ◆1番大切なのは“逃げる”こと 堀内大輝アナウンサー 「どういう心構えでいればいいのでしょう?」 ALSOK北海道 岩崎樹一郎警備第一課長 「『逃げる』です。この一択で」 1番大切なのは”逃げる”ことです。その時、重い荷物があれば迷いなく捨てることもポイントです。 堀内大輝アナウンサー 「逃げ方でいうと、どういう逃げ方をすればいいでしょうか」 ALSOK北海道 岩崎樹一郎警備第一課長 「このまま後ろに下がる。しっかりと犯人を見て同時に周りを見ながら」 ◆“傘やマフラー”も有効 身を守るために“傘”も有効活用できるといいます。 ALSOK北海道 岩崎樹一郎警備第一課長 「少しバタつきをもたせる。相手の顔に向けてあげる」 「バタつかせ距離を取ります。少し下がりましょう」 堀内大輝アナウンサー 「傘も長さがあるので、少し安心感がありますね」 上着やマフラーも活用できるアイテムの一つです。 ALSOK北海道 岩崎樹一郎警備第一課長 「タオルなんですけど、この時期コート、マフラーでも代用が利きます。」 「ただ横に振り回しても効果がないので、バツを描くような形で。ナイフを落とすといっても、刃先から肘を狙って」 「傘よりも不規則な動きになるので、なかなか近づけないという状況を作ることが出来ます」 ◆カバンで対処 カバンを使った対処法については…。 ALSOK北海道 岩崎樹一郎警備第一課長 「押して逃げる」 「リュックは振り回すことも出来ますので」 これらの行動は逃げたり、隠れたりするのが難しいときに、相手を怯ませて逃げるチャンスを作るための最終手段です。 ALSOK北海道 岩崎樹一郎警備第一課長 「ファストフード店の事件にしても、多分普通に並んでいた状態だったと思うんですけど、そういうときはカウンター側に背を向けたりするだけで周りの状況が見える」 ◆やってはいけないNG行動 ・背中を向ける。しゃがみ込む 「後ろから刺される可能性があるのでNG。しっかり相手を見て、そのうえで逃げるということが大切」 ・通り魔に反撃する 「相手を倒そうとして、逃げるチャンスを失う。相手は一人とは限らない。しっかりと逃げる」 ◆通り魔への防犯対策(アルファセキュリティーの新井富美男代表) ・異変を察知したらすぐ逃げる ・人混みなどでは周囲の状況に配慮 「痴漢やすりの対策にもつながる」 ・夜道や危険な場所で1人歩きはしない 「不審者と会って逃げるという状況を作らないということが大切」 ・防犯ブザーや大声で助けを呼ぶ 「明るいところ、人の多いところを歩いていれば必然的に助けも来やすくなる」 ・スマホ・携帯・音楽などながら歩きはしない 「ながら歩きをすると危険を察知するのが遅くなる」
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