<埼玉公立高入試の解説速報>今年度の問題、難易度は 教科ごとに配点など詳細分析、平均点の動向も予想
英作文は「スポーツを見ることとすることのどちらが好きか」についてスピーチ原稿を完成させる問題でしたが、これは昨年の「本と映画ではどちらで楽しむのが好きか」とまったく同じと言っていいほど似ています。ここでも過去問学習が生きたはずです。 作文だけではありませんが、記述問題では単語のスペルや基本的な文法事項の誤りで減点される人が多いようです。自己採点ではそのあたりはやや厳しめにチェックしておいたほうがいいでしょう。 学校選択問題の大問構成や配点についても特に大きな変化はありませんでした。大問1(リスニング)のNO.7、大問2の問5、大問3の問4などの英問英答問題や、大問3の問6の長文内容の要約文を完成させる問題などが、高得点を取れるかどうかのカギとなりそうです。学力検査問題にも言えることですが、昨年、苦戦した人が多いのは英語を正しい順序に並べ替える問題でした。自己採点ではこのあたりもチェックしておきましょう。意外に差がつくところです。
英作文は、「キャッシュレス決済」がテーマでした。昨年と異なり、今日的なテーマが選ばれました。消費者教育や金融教育の必要性が叫ばれている時代なので、それに沿った出題ということが考えられます。 学力検査問題、学校選択問題ともに出題内容・形式に大きな変化はないので、平均点も昨年並みとなりそうです。 ■梅野弘之氏 教育ジャーナリスト、元埼玉県公立高校教諭。メディアバンクス代表取締役。埼玉新聞受験特集に執筆するほか入試関連イベント、進学情報誌の編集発行に携わる。