<埼玉公立高入試の解説速報>今年度の問題、難易度は 教科ごとに配点など詳細分析、平均点の動向も予想
大問2は作図と証明、大問3は関数、大問4は図形の問題でした。大問3の関数では説明を求める問題が出されました。簡潔に説明できたかどうかが鍵になりそうです。 学力検査問題の平均点は昨年並みか、やや上がる程度と予想されます。 学校選択問題は大問5問であることは昨年と変わりませんが、構成や配点がやや異なっていました。 大問1では(5)(6)(8)などが、難しくはありませんが少し時間がかかったかもしれません。 大問2は作図と証明でした。作図はさほど難しくはありませんでしたが、証明問題の完答は難しかったかもしれません。 大問3は関数、大問4は確率(場合の数)、大問5は図形の問題でした。 大問5では、説明を求める問題が姿を消したため、その分取り組みやすかったと言えますが、時間内にここまでたどり着けなかった人や、十分な時間を残せなかった人も多いかもしれません。 時間のかかりそうな問題がいくつかあり、それをクリアできた人がどれだけいたかにもよりますが、学校選択問題の平均点は、昨年よりやや上がりそうです。
【社会】 大問構成はこれまでと同じでした。また、大問ごとの配点も昨年同様でした。 大問2(日本地理)では、3年連続で山脈名(紀伊山地)を問う問題がありました。地図(地形図)の読み取り問題では、昨年に続き、地図記号や距離計算の問題がありませんでした。 大問3(江戸時代までの歴史)では、人名で伊能忠敬を書かせる問題が出ましたが、ややなじみの薄い人物だったかもしれません。 大問4(明治時代以降の歴史)では、これまで毎年出題され、正答率が非常に低かった年代の並べ替え問題が姿を消しました。 大問5(公民)では、昨年(2023年)5月に広島で開催された「主要国首脳会議(G7)」が出題されました。時事問題と言われるもので教科書には載っていません。授業でも触れられなかったかもしれません。ただ、新聞やテレビでは連日大きく扱われていましたから、ふだんから世の中の動きに関心を持っていた人にとっては易しい問題だったでしょう。