<埼玉公立高入試の解説速報>今年度の問題、難易度は 教科ごとに配点など詳細分析、平均点の動向も予想
大問6(三分野総合)には年代の並べ替え問題が残りました。安土桃山・江戸・明治・大正と、示された出来事の時代が明確に分かれていたので分かりやすかったでしょう。 各大問に1題ずつあり、合計で30点となる記述(論述)問題で差がつきそうです。 昨年平均点は64.1点と5教科中もっとも高かった社会科ですが、今年も答えやすい問題が多かった印象なので、平均点は昨年並みかそれ以上となりそうです。 【理科】 大問構成と配点は昨年と同じでした。 大問1は各分野からの小問です。計算や作図などは必要なく、基礎的な用語や知識を問う問題が中心でした。半数は記号選択だったので取り組み易かったでしょう。 大問2から大問5は地学・生物・化学・物理の各分野からの出題になりますが、長い問題文や多くの図表などを丁寧に押さえていかなくてはならないので非常に時間がかかります。 大問2(地学分野)は、「天体(月)」に関する問題でした。計算により明るさを求める問題がやや難易度が高めだったかもしれません。
大問3(生物分野)は、動物(バッタやザリガニなど)のつくりとはたらきに関する出題でした。記述問題が1題ありましたが、ここはクリアできた人も多いでしょう。 大問4(化学分野)は、炭酸水素ナトリウムに関する問題でした。化学反応式を完成させる問題や物質の質量を計算させる問題は、この分野では繰り返し出題されています。過去問で十分な練習をしてきた人には想定の範囲内の問題ですが、不十分な人は苦戦したかもしれません。 大問5(物理分野)は、運動とエネルギーに関する問題でした。問4の理由を説明させる問題などは時間不足も含めて苦戦した人も多いでしょう。 平均点は、昨年は58.2点と60点近くまで上がりましたが、今年はやや下がる可能性があります。 【英語】 学力検査問題の大問構成、配点などは例年とほぼ同じでした。各小問の設問内容なども特に大きな変化は見られないので、過去問等でしっかり準備してきた人は取り組みやすかったでしょう。