多角的なアプローチでコミュニティー活性化へ インスタグラムやスレッズの現在地は?
また、クリエイターとファンがリアルで交流でき、新たな挑戦をする場として、オフラインでのイベントも行ってきた。昨年3月には渋谷109(8階)に“クリエイターコラボレーションスペース”を設置していた。
さらに、今年は文化服装学院での特別講義「Meta 次世代クリエイター支援プログラム」もスタートする。6月から開講する全6回の講義で、約20人を対象としている。自身のブランドを立ち上げたファッション系クリエイターや、生成AIやNFTなど新しいテクノロジーを取り入れたアート表現に挑戦するクリエイターなどを特別講師として招く予定だ。
インスタグラムにおいて昨年見られた成長と新機能
WWD:この一年、インスタグラムではどのような成長が見られた?
大平:メタのプラットフォームは、23年9月時点で利用者数が全世界で39.6億人を突破するなど、国内外で順調に拡大している。広告売上高も全体として前年同期比24%増と増加傾向にあるように、多くの企業がインスタグラムやフェイスブックを活用してビジネスを成長させてきた。
20年8月にリール機能をローンチして以来、インスタグラムの利用時間が40%増加(※23年第3四半期決算時点)し、プラットフォーム全体の成長に大きく貢献している。 特に昨年はリールが最も成長した年で、フェイスブックとインスタグラム全体で1日あたり2000億回以上再生(※23年第2四半期決算時点、以下同)され、ビジネスでの活用も増えている。22年10月から11 月に実施したオンライン調査によると、リールを見たあとにビジネスアカウントをフォローしたことがある利用者は56%、リールを見た後に商品やサービスを購入したことがある利用者は53%と言う結果になった。マネタイズも順調に進み、アプリ全体の年間売上高は22年秋から23年春にかけて、30億ドルから100億ドルへと成長している(※)。
WWD:2023年に追加されたインスタグラムの新機能について知りたい。