高校生の息子が「時給1400円で友達とバイトを始める」と言っているのですが、怪しくないですか?東京都の最低賃金はそんなに高いのでしょうか…?
近年、若い世代が違法な高給与バイトに手を染める「闇バイト」のニュースも少なくありません。 そのため、お子さまから「高時給のアルバイトを始める」と突然言われた場合には、心配な気持ちが湧いてくることもあるでしょう。 そこで今回は、東京で時給1400円のアルバイトが普通かどうかについて解説します。 ▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
東京都の最低賃金は1113円
厚生労働省が発表する「令和5年度地域別最低賃金改定状況」によると、東京都の最低賃金時間額は1113円、前年比で3.8%アップする結果でした。 今回の「高校生で時給1400円」というケースは、最低賃金より大幅に上だと分かります。そのため、親としては怪しいバイトに手を出していないか心配に感じるでしょう。 しかし、上記の数値はあくまで最低水準です。近年では人手不足に悩む企業や個人店は珍しくなく、特に東京だと高い時給を提示しなければ募集がなかなかこないといわれています。そのため、人手を確保するために最低賃金時間額より数百円上の時給を提示するところも多いでしょう。 時給1400円と最低賃金時間額の差は287円であり、東京という立地を考慮すれば、十分あり得る水準といえるでしょう。 ■高校生は夜10時から朝5時まで働いてはいけない 時給1400円を目指す方法として、深夜帯の割増賃金を狙う手段もありますが、高校生は割増賃金が発生する深夜帯のアルバイトに従事できません。なぜなら労働基準法第61条によって、満18歳未満は午後10時~午前5時までの労働が禁止されているからです。 もし今回の高校生が深夜のアルバイトに応募しているなら、止めたほうがよいでしょう。
高時給を目指せるアルバイト
ここでは高校生でも高時給を目指せるアルバイト先を2つ紹介します。 友達との食事や部活など、高校生はなにかと出費が多いものです。勉強や部活も考えるなら、低い時給で長時間働くより、高い時給で短時間働いたほうがタイムパフォーマンスで有利といえるでしょう。 ■大手飲食チェーン店 回転ずしやファミレスなど知名度の高いチェーン店は、高時給を目指せる可能性があります。東京だと人口が多く売り上げが見込めるため、人手を確保するために高水準の時給を提示するところも珍しくありません。 ただし、大手飲食チェーン店でも時給が低いところも少なからず存在するため、定期的に求人サイトをチェックして高時給のものがないか探す必要があります。 ■清掃業務スタッフ 清掃業務スタッフとは、商業施設やオフィスビルの清掃を行う仕事です。清掃業務スタッフは高校生でもOKの求人があり、特別な資格やスキルがなくても始められる場合が多いです。