【ネクストスター東日本予想】3歳ダート短距離路線王者への新たな道 権利を勝ち取るのはどの馬か?
新ダート三冠ロードに誕生した新設重賞、ネクストスター東日本・SIII。明日の砂の王を目指す若駒による戦いは、南関東3場(川崎、浦和、船橋)の持ち回りで開催される。その栄えある第1回が14日、川崎競馬場の1400mで行われ、3歳馬14頭が参戦する。優勝馬には兵庫チャンピオンシップ・JpnIIの優先出走権利が与えられる。 【写真】ギガースのこれまでの軌跡 注目は船橋から参戦のギガース。前走の雲取賞・JpnIIIは7着と大敗したが、初の多頭数(16頭立て)。道中12番手の後方から順位を上げ、直線で脚を伸ばして見せた。年明け1月のニューイヤーC・SIIIを制した素質馬で、地方馬同士のここでは地力上位。自在性を武器に巻き返しを図る。 そのニューイヤーCで2着のクルマトラサン。デビューから期待された素質馬で、スピード能力の高さが魅力。これまで、ゴールドジュニア・SIIIを制し、ハイセイコー記念・SIで3着と、常に重賞戦線の上位を争ってきた。前走の雲取賞・JpnIIIでの13着は初の中央馬相手に先行できず、砂を被って戦意喪失。張田京調教師も「まったく力を出せなかった」と振り返る。最内枠から、スンナリ先行で本来の力を発揮する。 北海道から参戦のカプセルは昨年の平和賞を制し、すでに南関東の競馬ファンにもお馴染みの存在だ。初の川崎も左回りに不安はないうえ、1400mはベスト。今回はブリンカー着用の予定で、集中力アップが見込める。ここ2戦はJRA馬相手で連続8着と無念の結果だったが、地方馬同士でこれまでのうっぷんを晴らす。 さらに、地元・川崎からは目下4戦3勝のスノーシュー、若武者賞・SIIIで3着のアジアミッションなど強力な布陣。勝って初代チャンピオンに輝くのはどの馬か――。ダート界の未来を占う決戦は、16時30分スタートだ。 (文:スポーツ報知記者・志賀浩子)