実弾騒動のナバーロが2軍戦で弾丸ライナーで復帰!?
キャンプ期間中に実弾所持で逮捕された(不起訴)ロッテのヤマイコ・ナバーロ内野手(28)が12日、浦和球場で行われたイースタン・リーグの巨人戦で「3番・セカンド」で実戦復帰。第一打席に“弾丸ライナー”を放ち、セカンドの守備でもトリックプレーで併殺を決めるなど、ブランクを感じさない動きを披露した。ナバーロは出場停止処分の切れる23日のオリックス戦(QVCマリン)から1軍復帰できる。 ナバーロはキャンプ期間中の2月21日にバックの中にまぎれていた2つの実弾が那覇空港での検査でみつかり現行犯逮捕された。不起訴処分となったが、球団は、1軍の公式戦、2軍の公式戦それぞれで開幕から4週間の出場停止処分を課していた。 9日で2軍戦の出場停止期間が切れ、この日の実戦復帰となった。 第一打席は一回二死走者なしの場面。巨人の先発、大竹寛(32)の140キロの甘いシュートを芯で捕らえた打球は、レフト線を弾丸ライナーで破りフェンスにバウンドしてあたった。当たりが良すぎてシングルヒットとなったが、強烈なバットスイングだった。実弾と弾丸が重なって洒落にならないが、打たれた大竹も、「シュートだったが、インコースのさばきがうまい」と、不祥事でデビューの遅れた助っ人に脱帽だった。 走塁、守備でも“謹慎”のブランクを感じさせなかった。 四球を選んで出塁した4回、一、二塁で、一塁走者だったナバーロは、レフトフライでスタートを切ってタッチアップを決めた。また守備でも、5回一死一塁でセカンドへの小ライナーをトリックプレーで捕球のタイミングをずらし、一塁走者が飛び出ているのを確認すると、捕球後、一塁へ超クイックスロー。「走者が出ているのが見えたからね」と、ダブルプレーを成立させたのだ。 3打席目がセンターフライに終わるとベンチに下がったが、山下2軍監督は、「動きは良かった。ブランクを感じさせず、安心した。走塁もハーフウェイに出てから打球を判断してタッチアップするし、セカンドの守備でも上手かった。“野球小僧”ですよ」と絶賛した。 ナバーロは、神妙な表情で、「感じは良かった。順調にきていると思う。チームの勝利に貢献できるようにベストのパフォーマンスを出したい」と答えた。