試合巧者の帝京長岡、日本文理を下して3連覇に王手!
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)新潟予選準決勝が6月1日に行われた。第1試合は帝京長岡が日本文理を3-1で下し、3連覇に王手をかけた。 【フォトギャラリー】帝京長岡 vs 日本文理 ゲームは早々に動く。帝京長岡は前半3分、ゴール正面で相手のクリアボールを拾ったMF香西大河(3年)が右足ミドルを決める。電光石火の先制点を決めた帝京長岡は続く7分。右サイドを突破したFW新納大吾(3年)のシュートのこぼれ球をFW安野匠(3年)が右足でプッシュし、あっという間にリードを2点に広げる。 出鼻をくじかれた日本文理は高さと強さのあるFW藤川空(3年)を目がけたロングボールで敵陣に攻め込み、ロングスローやセットプレーからゴールを狙うが、DF山本圭晋主将(3年)、GK小林脩晃(3年)を中心とした帝京長岡の守備の前にシュートまで持ち込めない。その後は膠着状態が続き、前半は帝京長岡2点リードで折り返す。 エンドが変わった41分、日本文理はPKのチャンスを得ると、主将のDF赤坂和輝(3年)がしっかりと決めて1点差に詰め寄る。ただ、試合巧者の帝京長岡は慌てない。長短のパスを繋ぎながら前進すると、43分に新納が右サイドから鋭いシュート。これは日本文理GK森末壱晴(3年)が何とか防ぐが、これで得た左CKから下田蒼太朗(3年)がヘディングシュートを狙うなど、守りに入らず突き放しにかかる。 50分。帝京長岡がとどめを刺す。ゴール前までドリブルで突き進む新納に並走した安野がこぼれ球に反応すると、最後は左足で冷静にゴールへ流し込んだ。その後はボール保持率を上げながら試合を締め、3年連続で決勝に駒を進めた。 この日2得点をマークした安野は今予選通算7得点とした。「1点を返されても全員で落ち着いてゲームを進められた。2得点とも冷静に決めることができた。決勝でハットトリックを奪い、得点数を2桁にしたい」。今季は主戦場とするプレミアリーグWESTでも得点を量産する。「高いレベルを経験していて、(予選)は心に余裕を持ってプレーは出来ている。ただ、勘違いはしていない。泥臭さが自分の持ち味。攻撃の起点となり、守備でもチームを助けたい」と全力プレーを誓った。 帝京長岡の古沢徹監督は「2-1にされてもバタバタせず3点目を取ってくれた。もう2、3点を奪うチャンスはあったのでそこを決め切る力をもっとつけていきたい。(決勝の)相手より若干だが時間はあるので、いい準備をして臨みたい」と快勝にも気を緩めなかった。 (文・写真=編集部)