Moto3サンマリノ決勝|ピケラス、ペナルティ覆して劇的な初優勝! 古里太陽が上位争い4位
ミサノ・サーキットでMotoGP第13戦サンマリノGPのMoto3決勝が行なわれた。優勝したのはLeopard Racingのアンヘル・ピケラスだった。 【リザルト】Moto3サンマリノGP 決勝結果 Moto3クラスの予選の結果、ポールポジションを獲得したのはポイントリーダーのダビド・アロンソ(CFMOTO Gaviota Aspar Team)。2番手にルカ・ルネッタ(SIC58 Squadra Corse)、3番手にイヴァン・オルトラ(MT Helmets - MSI)が続いた。なお日本人ライダーでは古里太陽(Honda Team Asia)の9番手が最上位グリッドだった。 全20周のMoto3クラス決勝はターン1から2にかけてピケラスがスッと前に出て先頭を確保。彼の後ろを予選上位のライダーが固めた。また古里がスタートで順位を上げ、5番手周辺につけた。 なおターン1ではホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)、リカルド・ロッシ(CIP Green Power)、ダビデ・ムニョス(BOE Motorsports)らのマルチクラッシュが発生。この3名はリタイアとなった。 3周目にはオルトラがピケラスをオーバーテイクして先頭が交代。トップを奪われたピケラスは、プラクティスでライバルと接触したことによって科されていたダブルロングラップペナルティの1回目をここで消化し、大きくポジションを下げた。 他にもペナルティを科せられたライダーがおり、この時点で3番手を走っていたルネッタが、ジャンプスタートによってダブルロングラップペナルティを科された。上位を走っていたが、彼も4周目にはペナルティ消化へ入り表彰台争いから脱落した。 トップ争いはオルトラと2番手のダニエル・オルガド(Red Bull GASGAS Tech3)の2人が後続に対してギャップを広げていった。ルネッタらへのペナルティが発生したため古里が3番手まで上がっていたが、5周目で既に前とは約1.8秒と大きな差がついている状況だった。 古里はその後6周目にアロンソに追い抜かれ4番手へ後退。アロンソは3番手に立つと、少しずつトップ2との差を縮めてトップへ接近。古里、そしてジョエル・ケルソ(BOE Motorsports)も一緒にそれについていき、11周目には先頭が5台のグループへと膨らんだ。 そして12~13周目で、古里がアロンソとオルガドをオーバーテイク。その後オルガドには抜き返されるが、優勝を狙う姿勢を見せた。 古里は諦めずにアタックを続けると、残り6周で一旦トップに立った。しかしオルトラ達ライバルもハードに仕掛けてくるため、なかなかトップを維持することができなかった。 終盤はトップが度々入れ替わりながらのバトルが連続。それによりペースも落ちてしまい、後方からはペナルティを受けつつもハイペースで猛追してきたピケラスが表彰台争いに加わり、さらにバトルが激しくなった。 ラストラップにはオルガドを先頭に突入。しかしここで仕掛けたのがピケラスだった。オルガドを下してピケラスが先頭に浮上すると、ライバルは接触含みの反撃で追い抜きを狙った。 ただピケラスはこれを退けてトップチェッカー。ダブルロングラップペナルティを受けるという大きなビハインドを覆して、キャリア初優勝を達成した。2位はオルガド、3位はオルトラだった。 古里は優勝争いの末、惜しくも表彰台に届かず4位でフィニッシュ。鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は8位、山中琉聖(MT Helmets - MSI)は17位だった。
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