豊田会長ら10人再任も不正続出に「大丈夫か?」 トヨタ株主総会
トヨタ自動車の株主総会が18日、愛知県豊田市の本社であり、豊田章男会長ら取締役10人を再任する議案が可決された。一方、グループ3社に続いてトヨタでも国の認証制度をめぐる不正が判明し、株主からガバナンス(企業統治)のあり方を懸念する声もあがった。 【写真】トヨタ自動車の株主総会に向かう株主ら=2024年6月18日、愛知県豊田市トヨタ町、稲垣千駿撮影 豊田氏にかわって今回初めて議長を務めた佐藤恒治社長は冒頭、認証不正問題について「ご心配、ご迷惑をおかけしていることを心よりおわび申し上げる」と陳謝。「会長の豊田がグループの責任者として現場に根ざした改善を進めている。私も会長と現場で再発防止に取り組んでいく」と述べた。 株主からは全12問の質問があり、うち5問が不正関連だった。「(グループ各社の不正を受けての対応が)甘かったのでは」「トヨタ大丈夫かという気持ちにかられた。ガバナンス不全になっていたのでは」といった声があった。
朝日新聞社