11月に氷見で食文化の催し 北陸DC、トロッコ電車活用企画も
北陸3県で10~12月に開かれる大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(北陸DC)」の記者会見が22日、金沢市内のホテルであり、各種イベントや観光商品の詳細を発表した。県内では11月3、4の両日に氷見市芸術文化館で北陸の食文化が楽しめる催しが開かれるほか、トロッコ電車や観光列車を活用した企画を用意。北陸全体での観光誘客を目指す。 県内では、国宝・勝興寺で非公開の経堂を特別公開するほか、写経体験会を開く。黒部峡谷鉄道では10月5日~11月30日に、通常は工事関係者しか乗降できない猫又駅で降車し、自然美を鑑賞できるようにする。 北陸3県をまたぐ企画として、並行在来線3社が連携し、あいの風とやま鉄道の観光列車「一万三千尺物語」を10月12~14日に特別運行する。県境を越えて周遊する3コースがある。 石川、福井両県でも食や文化、自然を生かした企画を行う。オープニングイベントは10月5、6の両日、加賀温泉駅前広場で開き、北陸の祭りや伝統芸能のステージを繰り広げる。9月28日からは北陸DCを盛り上げるラッピングを施した北陸新幹線を運行する。 北陸DCは3県の自治体やJRグループが連携し開催。3県連携での実施は9年ぶり。馳浩石川県知事は会見で「北陸へ来ていただくことが能登の復興につながる。前回を超える経済効果を目指したい」と話した。