【密着】ベトナム・ホーチミン 世界で唯一といわれるカカオのテーマパークを開園 カカオ農園を運営しチョコレートを作る娘へ届ける両親の想い
小さなときから海外で働きたかったという亜矢子さんは、父のアドバイスもあり様々な面で安定性や将来性があるベトナムに注目。そしてベトナムと日本をつなぐ商社に勤めていたときに現地で夫・雄介さんと出会い結婚した。数年後、雄介さんの帰任が決まった一方、一緒に帰国して会社員生活を続けるのか悩んだ亜矢子さんは一念発起して脱サラ。ベトナムに残って2016年にジェラート店を開いた。そこで商品のひとつだったチョコレートジェラートのおいしさに惹かれ、ベトナム産のカカオに興味を持つように。さらに農家でカカオの育て方を学んでいるときに、もう使われていないカカオ農園があると聞き、契約。外国人で唯一、カカオの栽培から手掛けるチョコ作りを始めたのだった。 苗から育った木に実がつくようになるまで、3~4年ほど。2019年にオープンした農園ではようやく昨年から実の収穫ができるようになった。
常に新たな味を模索する亜矢子さんに、ぐっさんが新たなフレーバーを提案!
ベトナム産カカオの持つ独特の味わい。亜矢子さんは、まだまだ秘められた可能性を引き出すべく、常に新たな味を模索している。そんなチョコ作りを一身に背負っているのが、ショコラティエのチュオンさん。精力的に開発を続ける彼のお手伝いになればと、今回ぐっさんも地元の市場で食材を探し、新たなフレーバーを提案することに。不安そうな表情のチュオンさんをよそに、ぐっさんが選んだセリやゴーヤ、一押しのニンニクを使ってチョコを試作してみるが、果たしてその味は…?
まだまだ夢は始まったばかりの娘へ、両親からの届け物は―
日本を離れ13年。父・昭夫さんは娘を「勝手にどんどん自分でやっていくタイプ」と評し、母・博子さんも「帰ってきてもいいんじゃないのって思うんですけども…どこがゴールなのかなと思って」と心配しているが、まだまだ夢は始まったばかり。 そんな亜矢子さんへ、ぐっさんが届けたのは母が筆をとった絵。そこには娘がビノンカカオパークでカカオを収穫する姿が描かれていた。心配しながらも応援してくれている両親の想いを受け取り、笑顔がこぼれる亜矢子さん。そして「私たちのスローガンが『カカオでみんなを幸せにするために』。なので私たちももっともっと頑張っておいしいチョコレートを作って、それを還元させて農家の人にも喜んでもらって…そういう大きな循環を作ることができればいいなと思っています」とさらなる夢を語るのだった。 (読売テレビ「グッと!地球便」2024年6月16日放送)
読売テレビ「グッと!地球便」