熱帯低気圧に変わっても 東日本や北日本は大雨に警戒 東海・関東は大気非常に不安定
台風10号はきょう(日)の正午に東海道沖で熱帯低気圧に変わったが、この熱帯低気圧や湿った空気の影響で、近畿や東日本、北日本を中心に週明けにかけても大雨となる所がある見込み。これまでの記録的な大雨で地盤の緩んでいる所もある。東海や関東は少しの雨でも土砂災害などに厳重な警戒が必要だ。
東海や関東 非常に激しい雨も 土砂災害などに厳重警戒
台風10号から変わった熱帯低気圧は、あす(月)にかけて北陸付近へ進む見通し。熱帯低気圧に変わっても、雨雲のもとになる湿った空気を持っている。また、関東などにも高気圧の縁を回って湿った空気が流れ込んでいて、大気の状態が不安定となっている。
東海や関東はあす(月)にかけても雨が降りやすく、局地的には非常に激しい雨が降り、道路が冠水するような降り方となる所もある見込み。熱帯低気圧の北上に伴って、夜からあす(月)の午前中にかけては、近畿や北陸でも雨の強まる所がありそうだ。これまでの記録的な大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川もあり、災害発生の危険度が高まっている所もある。少しの雨でも土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。山や崖の斜面、川からは離れた安全な場所で過ごすようにしたい。また、大気の状態が非常に不安定となっているため、落雷や竜巻などの突風にも注意が必要だ。
北日本も週明けは大雨のおそれ 東海・関東は火曜日も不安定
北日本も、前線に向かって湿った空気が流れ込んでくるため、月曜日から火曜日にかけては激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。また、東海や関東などは火曜日も大気の不安定な状態が続き、雨が強まるおそれがある。長引く大雨に警戒が必要だ。
厳しい暑さと新たな台風にも注意を
天気が回復すると厳しい暑さが戻り、週の後半にかけては西日本や東日本で再び35℃前後まで上がる所がありそうだ。また、フィリピンの東にある熱帯低気圧は、今後台風に発達して、週の後半には沖縄の先島諸島に近づくおそれがある。最新の情報に注意したい。 (気象予報士・及川藍)