安曇野ちひろ美術館で「ファーストミュージアムデー」 安心して過ごす体験を
松川村の「安曇野ちひろ美術館」(西原、TEL 0261-62-0772)で11月19日、赤ちゃんと一緒に作品鑑賞できる「ファーストミュージアムデー」が行われる。(松本経済新聞) 0歳~2歳の子どもと保護者が対象。当日はエントランスに集合し、靴を脱いで入る「子どもの部屋」で説明を受けて、絵本の読み聞かせや手遊びをして過ごす。その後、作品鑑賞ツアーを行う。定員は10組。 現在開催中の展覧会「あれ これ いのち」は、「自然」がテーマ。いわさきちひろが描いた草花や生き物を通じ、人との共生を考える。同展のディレクターを務めるアートユニット「plaplax(プラプラックス)」の体験型作品も展示。白いスクリーンに指で線を描くと虫や鳥、草花などが現れる「あちこちスケッチ」、光の水たまりに入ると水の波紋が揺れて広がる「Water Pocket」など、触ったり動いたりして楽しめる。 同館は子どもたちが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として親しんでもらえるように、親子で楽しめる展覧会やイベントを随時開催。館内でも安心して過ごせるように設備を調えている。作品の中心は床から135センチと低めに設定。約3000冊の国内外の絵本をそろえた「絵本の部屋」や絵本カフェもある。 同イベントは2017(平成29)年に始め、年に数回開催。同館の周囲に広がる安曇野ちひろ公園は頻繁に訪れても、「美術館だと迷惑になるかもしれない」と来館をためらう声を聞き、企画したという。同館の船本裕子さんは「安心して過ごせることを、まずはイベントで知ってもらえれば」と話す。 開催時間は10時~11時。参加無料。申し込みはウェブサイトで受け付ける。
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