1枚150円!77歳の店主が焼く『おもひで焼』 京都で40年以上愛されるお好み焼き店と“おばちゃん”は「唯一無二の存在」「安心して過ごせる場所」
学生の常連客も多い「『おもひでのおばちゃん』という唯一無二の存在」
ここは裕子さんにとっても、お客さんにとっても安心できる場所。大学生の常連客も多く、店内にあるメニュー看板や『おもひで焼きの歌』という歌は、学生からの贈り物です。 (裕子さん)「(作った学生に)『これ家の家宝やで』って、『私、お棺に入れてもらおうと思ってるんやで』って言ったら、笑って帰ったけど」 別の日には、常連の大学生が、中国人の友人を連れてきました。 (常連の大学生)「おばちゃんとは、4年、5年くらい。今、学部4回生で、休学して中国に留学して、知り合ったのがこの子」 中国人の友人は初めてのお好み焼きです。 (裕子さん)「娘でもあり友達でもあり、近所のおばさんでもあり」 (常連の大学生)「『京都の母』というよりも『おもひでのおばちゃん』という唯一無二の存在って感じ」 (裕子さん)「それより、はよ彼氏連れてきや」 (常連の大学生)「失礼な!」 (裕子さん)「禁句やな」
42年来の常連客は週一で通う 裕子さん「お互い生存確認みたいなもんや」
午後3時、店一番の常連客が来店しました。 (常連客)「(Qいくつのときから来ていた?)22、23歳や」 (裕子さん)「そんな若かった?あんまり変わってへんで」 もう42年の付き合いになるという男性、週に1回はここに来る筋金入りの常連さんです。 (裕子さん)「あぁきょうも来はったなぁ、元気やなと。お互い生存確認みたいなもんや」 (常連客)「(Q改めてお味は?)いつもどおり」 (裕子さん)「きのうも食べてはんで」 (常連客)「(Qここの魅力とは?)自然体(でいられること)やね、おばちゃんこんな人だから」
店を長く続ける秘訣は「ストレスをためないこと。笑ってばっかし」
多くの人に愛されるお店を長く続けられる秘訣とは? (裕子さん)「笑うことやろうな。ストレスをためないことやろうな。私ここでストレスないもん。あんたら来ても何もないもん。そやさかい笑ってばっかし。(Q店はいつまで続けたい?)そんなもんわかるかいな、あしたコケるかも分からへんのに、そうやろ?」 お客さんと1日1日を楽しく過ごす。午後4時すぎ、閉店の時間。またあしたも人を笑顔にする「おもひで焼」を焼き続けます。 (2024年7月12日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)
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