セブン-イレブンが不得手な“若年層の取り込み”を韓国コスメが解決 「コスメを買いにセブンに来てほしい」
WWD:韓国と日本で展開するブランド名が異なる理由は?
遅澤:韓国では「トゥインクルポップ」で展開しているが、日本ではアイシャドウパレットやクッションファンデーションが支持されている「クリオ」の方がなじみのある人が多いだろう。「クリオ」と関係のあるブランドだということを全面的に出した方がより効果が出ると考え「トゥインクルポップ バイ クリオ」とした。
WWD:全国展開にあたり課題は?
遅澤:什器の配置が加盟店によって異なる点。什器は組み立て不要で、段ボールから出してそのまま陳列できるように、各店に届ける。加盟店向けの商品展示会を年に何回か開催しており、そこで効率的な配置やコツなどをレクチャーし、売り上げを最大化できるような発信をした。
セブン-イレブンのコスメブランド「パラドゥ」との棲み分け
WWD:既存のナショナルブランド「パラドゥ」との棲み分けは?
遅澤:「パラドゥ」は、万人受けする品ぞろえやカラー展開で、30~40代の方を中心に支持を得ている。一方、「トゥインクルポップ」は発色の良いメイクアイテムや華やかなグリッターアイシャドウなどの少し攻めたアイテムを展開するので、若年層に向けてアプローチする。
WWD:競合他社の韓国ブランドは欠品が続出している。
遅澤:商品は欠品を起こさないように強気な商品量を調達した。コスメコーナーの商品数は1.5倍に、売り場は2倍に拡大する。今後は売れ行き次第だが、限定アイテムの販売なども検討したい。