【台湾】三井物産、台肥とアンモニア事業で覚書
三井物産は19日、台湾の化学肥料大手、台湾肥料(台肥)と、アンモニアエネルギー産業チェーンの構築に向けて協力覚書を締結した。両社はクリーンエネルギー事業の展開で協力する。 三井物産の担当者によると、両社は提携により、極東アジアでの将来のクリーンアンモニア供給網の構築に関する協議を行う。同担当者は提携の狙いについて、「台湾最大のアンモニア取扱事業者である台肥と、アンモニア・トレード事業を現在行っておりクリーンアンモニア製造事業を計画している当社の強みを生かして将来の供給網の構築に貢献することだ」と説明した。 同覚書の締結式には、三井物産の福岡潤二・ベーシックマテリアルズ本部長と、台肥の李孫栄董事長が参加した。福岡氏は「三井物産は、クリーンエネルギー事業において多くの海外グループ企業と共同開発・協力を行っている」などと述べた。 三井物産の担当者は今後について、「台湾の発電事業や舶用燃料向けのクリーンアンモニア需要が期待されており、供給可能性について検討していきたい」とコメントした。