夜中トイレやいびきで何度も起きる人に“5時出発”は早すぎる! 遅いティーオフが命を守る!?
残業しない、練習しすぎない、胃腸を疲れさせない
睡眠不足を軽視してはいけませんね。では、今後ゴルフに行く時は、どのような点に気をつけたらよいのでしょうか。 「ゴルフの日はどうしても睡眠不足になりがちです。それに疲れが重なるとプレーのパフォーマンスは間違いなく落ちますし、これからの時期は熱中症の危険も高まります。さまざまな危険から身を守るには、ラウンドの前の日は疲れを軽くする意識が欠かせません。仕事では残業をしない。ゴルフの練習も長時間しすぎない。アルコール摂取や食べ過ぎをせず、胃腸を疲れさせないことも重要でしょう」 「また予約時、スタート時間を遅めにすることもお勧めします。首都圏にお住まいのゴルファーが片道2時間かかるゴルフ場へ行く場合、8時のスタートなら遅くとも5時前には家を出なければなりません。8時半スタートでも5時半までに出発となりますが、いずれにしても早すぎます。できれば最終スタートに近い時間のスタートをとり、のんびり起きて、のんびりゴルフ場へ向かってはいかがでしょうか」 梶本先生は医師として、またゴルフ歴42年のベテランゴルファーとして、こうアドバイスしてくれました。 楽しいはずのゴルフが命がけにならないよう、日頃から体調チェックをするのはもちろん、車の運転にはくれぐれも気をつけないとなりませんね。特に、遠方のゴルフ場へ行く場合は遅いスタート時間をとり、無理のない1日を過ごすことが大事です。
【解説】梶本修身(医師・医学博士/東京疲労・睡眠クリニック院長)
大阪大学大学院医学研究科修了。2003年から産官学連携「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。ニンテンドーDS『アタマスキャン』をプログラムして脳年齢ブームを起こす。
野上雅子