【ホープフルS・ヤマタケの特注馬】腕利きの担当助手から最新取材で熱い言葉が続々 良血デルアヴァーが一変だ
◆第41回ホープフルS・G1(12月28日、中山競馬場・芝2000メートル) 有馬記念は◎レガレイラから痛恨の相手抜け。人気の3歳牡馬より3歳牝馬&古馬の方が怖いという読みは当たっていた(と思う)のに、2着のシャフリヤールは大外枠に入った時点で切ってしまった。ぼう然とした京都競馬場から、厄払いをするかのようにそのまま栗東にやって来ました。 【データで見る】デルアヴァーの血統、戦績 朝からみぞれが降り、凍えるような寒さのなか、非常に熱い言葉を聞くことができたのがデルアヴァー(牡2歳、栗東・松永幹夫厩舎、父フランケル)だ。もともと、前走の東京スポーツ杯2歳Sでも本命にしていたように注目していた馬だが、初戦に続く出遅れ。しかも、スローと悪条件が重なったが、5着まで差を詰めた。 「中間は3週連続でゲート練習。それでも、テンションが上がらない。メンタルが強いところが、この一族の強みです」と丸内助手。この一族とは祖母で天皇賞馬のヘヴンリーロマンスから広がる血脈だが、そのヘヴンリーを始め、この血統はすべて手がけている。他にもG1・2勝を挙げたラッキーライラックなども担当。腕利きのスタッフだ。 丸内助手からは力強い言葉が次々と聞かれた。「前走よりいい。三浦騎手も『違う馬になった』と言っていました」「能力的には、この一族で一番じゃないですかね」「フルゲート(16頭)を経験しているのは強みになる」などなど。今回はG2からG1とステージは上がるが、前走に続く本命を打つ方向へ気持ちの傾く全休日取材だった。(山本 武志)
報知新聞社