【ホープフルS馬体診断】ヤマニンブークリエ
「ホープフルS・G1」(28日、中山) 出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の石堂道生(美浦)、吉田順一(栗東)の両トラックマンが、出走を予定する各馬をA~C評価しました。週末の予想にお役立てください。 【馬体診断】2歳中距離王はどの馬か?ホープフルSの有力馬をチェック 【ヤマニンブークリエ B】 前走は楽にハナを奪ったが、朝日杯FS2着馬のミュージアムマイルに完敗。現状の完成度も影響した。芦毛ということもあり筋肉の繊維は分かりにくいが、キ甲(※1)の抜け具合や尻高体型などを含めたバランスからはまだ未完成。骨格に見合った筋肉を身に付けておらず、1走ごとにその成長度は常に注視したい。つなぎは短くクッションがあり、スピードの持続力が持ち味。骨量は豊かでパワーもあり、タフな設定や適度に上がりがかかる舞台で能力を発揮できそうだ。週末と当週と関東までの長距離輸送で、もう少しシャープになれば前走以上に走れそうだ。(馬サブロー栗東・吉田順一) 〈1週前追い切り診断〉栗東CWで6F84秒1-36秒8-11秒1(馬なり)を記録。ドラゴン(2歳新馬)に半馬身先着した。終始手応えは優勢でラストの伸び脚も上々。前走時より馬体の張りもいい。 (※1)「キ甲」とは首と背の境の膨らんでいる部分。幼いうちは目立たないが、成長すると隆起してきてよく分かるようになる。この部分が隆起してよく見えるようになることを「キ甲が抜ける」と表現される。