安易にな地植えは要注意《こぼれ種で広がりすぎる植物6選》迷惑かけずに安全に楽しむ方法も紹介
庭に植えてはいけない?こぼれ種で広がりすぎるハーブ2選
●ジャーマンカモミール[一年草] 春から梅雨時に、野趣あふれる可憐な花を咲かせるジャーマンカモミール。ハーブティーに使う花としてもよく知られ、花から香るリンゴのような香りが魅力です。 ジャーマンカモミールは荒地でもよく育ち、花つきがとてもよい植物。花後は小さな種を無数につけ、こぼれ種から発芽して群生します。 そのため、花が咲いたらタネがつく前にこまめに花を摘みましょう。摘みたての花で淹れるハーブティーは格別ですよ。 ※参考価格:120~500円前後(3~3.5号ポット苗) ●シソ[一年草] シソは、和ハーブの代表的存在。青シソは様々な料理で活躍する薬味、赤しその葉はジュースやふりかけで味わうのが定番です。 ただし、花後に放っておくと大量の種が飛び散り、翌年あちこちからシソが生えてきます。庭に食べきれないほどのシソが生えるだけでなく、ご近所の庭やアスファルトの隙間からも生えてくる可能性があるため要注意。 花が咲き始めたら実ができる前に収穫しましょう。プチプチ食感が楽しい「しその実」は、穂の一番上の花が咲くころに収穫するのがベストです。 ※参考価格:150~300円前後(タネ1袋)
庭に植えてはいけない?こぼれ種で広がりすぎる多年草2選
●バーベナ・ボナリエンシス(三尺バーベナ、ヤナギハナガサ)[落葉多年草] バーベナ・ボナリエンシスは梅雨時から秋まで休まず、うす紫色の爽やかな花を咲かせてくれる宿根草。思わずナチュラルガーデンにお迎えしたくなる、野趣あふれる雰囲気です。 しかし、強健で場所を選ばず育ち、花後にたくさんの小さな種が散らばるため、各地で雑草化しています。寒冷地では冬に枯れるので一年草扱いですが、それでもこぼれ種で広がっているため要注意。 バーベナ・ボナリエンシスも、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「その他の総合対策外来種」に登録されています。花後は種ができる前に花がら摘みをし、タネが落ちないように注意して楽しみましょう。 ※参考価格:300~600円前後(3~3.5号ポット苗) ●ヒメイワダレソウ(リッピア)[常緑多年草] グランドカバーとして広まったヒメイワダレソウ(リッピア)。かわいい花が咲き、踏圧に強く雑草抑制効果があり、芝生よりも育てやすいうえ、ホームセンターなどで安く購入できる、一見メリットだらけの植物です。 しかし、たくさんのメリットを上回ってしまう繁殖力の強さを持っていて、こぼれ種の発芽率がよいことに加え、枝の一部からも根を出して繁殖します。そのうえ成長スピードも早く、一度植えるとあっというまに広がります。 ※ヒメイワダレソウ参考価格:130~650円前後(3号ポット苗)