【チャンピオンズC 俺のチェックポイント】サンライズジパング中京コースは大丈夫なのか?左回りの適性探る
今週は中京競馬場で下半期のダート王決定戦、チャンピオンズCが行われる。「俺のチェックポイント」初日は、大阪サンスポの山口大輝記者が前哨戦のみやこSを制したサンライズジパングに注目した。JpnⅡ不来方賞の勝利があるものの、JRAでは左回りは未勝利。中京コースは大丈夫なのか、陣営を直撃した。 ドウデュースの圧巻Vで幕を閉じた今年のジャパンC。◎ドゥレッツァは2着に頑張ってくれ、ようやく秋GⅠで本命馬が好走した。勢いに乗ってダート王者決定戦に臨みたい。気分良く自転車で栗東トレセンの厩舎地区へと向かった。 レモンポップという前年度王者がいるものの、群雄割拠のダート界。勢いに乗るのが3歳馬サンライズジパングだ。初の年長馬との対戦となった前走のみやこSでは、半馬身差で勝利。重賞2勝目をマークした。 実力は確かだが、気になるのが中京初見参という点。地方では左回りの盛岡でJpnⅡ不来方賞を制しているものの、JRAでは左回りは芝も含め、3戦未勝利。担当の平井助手に、左回りの適性について聞いてみた。 「もともと左トモ(後肢)が弱いところがあって、右回りだとコーナーで外に張る面があります。コーナリングは左回りの方が良さそうです」 ダートで唯一の大敗となったカトレアS(1600メートル、15着)は距離不足に加え、インに入ってスムーズな競馬にならなかった印象。左回りの中京でさらにパフォーマンスアップがありそうだ。 前走後の調整は順調そのもので「みやこSのあとは痛いところもなく、楽に立ち上げることができました。馬体重はちょっと増えると思います。体が締まったところに筋肉が乗っている感じ。それでいて素軽くなっています」と言う。今週は27日の最終追い切りで武豊騎手が手綱を取る予定で「ずっといい状態できています」と力強い言葉が返ってきた。 不器用なタイプなだけに、タイトなコーナリングは鍵だろう。「難しいコースだと思いますが、前半の位置取りと向こう正面でどれぐらい、いけるかでしょうね」とイメージする。ホープフルS3着など芝GⅠでも好走した意外性のある馬。最終追い切りを含め、最後まで注視したい。(山口大輝)