廃炉除く国内原発で最古、高浜原発1号機の50年超運転を申請 関西電力が来年6月の新規制対応で
関西電力は10月24日、11月に運転開始50年を迎える高浜原発1号機(加圧水型軽水炉、出力82・6万キロワット)について、60年までの運転に必要になる「長期施設管理計画」を原子力規制委員会に認可申請した。原発の60年超運転が可能になる国の新制度導入に伴う新たな規制手続きの一環で、これで関電の稼働原発全7基の申請が終わった。 高浜1号機は1974年11月14日に運転開始し、国内の廃炉を除く原発の中で最も古い。規制委は今月16日、現行制度での今後10年間の長期施設管理方針を反映した保安規定の変更を認可。新たな規制制度が施行される来年6月まで、国内で初めて50年超運転が可能となった。 申請は来年6月以降の50年超運転に向けた手続き。新規制制度は、事業者が運転開始30年を超えて運転する場合、最長10年ごとに施設・設備の劣化状況の確認や対応方法などをまとめた長期施設管理計画を作成し、規制委の認可を得る必要がある。既に30年を超えて運転している原発は新制度開始までに認可を得なければならない。 関電の県内原発では、大飯3、4号機が今年6月に国内で初めて同計画が認可され、40年までの運転が可能となった。
福井新聞社