【MotoGP】マルケスが旧型バイクで勝っても問題ナッシング? 「イメージが傷つくなど考えたこともない」とドゥカティ首脳
ドゥカティでゼネラルマネージャーを務めているジジ・ダッリーニャは、新加入のマルク・マルケスが旧型バイクで王者に輝いたとしても、メーカーのイメージに傷がつくことはないと考えている。 【ギャラリー】レプソル・ホンダ MotoGPマシン(1995~2023) 昨シーズン限りでホンダを離れ、今季からはドゥカティ陣営のグレシーニに加入したマルク・マルケス。ドゥカティはインディペンデントチームであるグレシーニの選択に口を挟むことはないと語っていたが、実際にはドゥカティが首を立てに振らなければ、マルケスの加入は実現していなかったはずだ。 つまりドゥカティとしてはマルケスの加入により、これまで調和のとれていた陣営に荒波が引き起こされる可能性よりも、マルケス加入のメリットを優先したということが読み取れる。 一部の関係者からはマルケス加入が問題視されていたことが仄めかされているが、ダッリーニャはそれを否定している。 「正直に言うと、なぜマルクがドゥカティにとって問題になるのか分からない」 ダッリーニャはmotorsport.comに対し、そう語った。 「チャンピオンが自分たちのバイクでレースをしたいと望んでいるとして、それが逆効果なのだろうか? そのことがどう不利にさせるのか、私には理解するのが難しい」 「我々のバイクに乗りたいと望む、競争力のあるライダーを求めているんだ。それが我々の目標だ」 またダッリーニャは、2024年にマルケスがタイトル候補となってくると周囲が考えていることについて、もしマルケスが旧型バイクでタイトルを獲得したとしても、ドゥカティのイメージを傷つけることはないと主張した。 「仮にマルクが次のシーズンで勝ったとしても、それは彼がベストだったからであり、それに値するからだよ」 「とてもシンプルな話だ。そのことがどうドゥカティのイメージを傷つけるのか、私には分からない。私はライダーとバイク、そのどちらが重要なのかなど、考えたこともない。勝利というのは組み合わせなんだ」 「私からすれば、前年のプロトタイプマシンで世界選手権を誰かに制されることは、問題ではなかった。私には以前同じ経験もある。ガボール・タルマクシは(2007年に)125ccで、直接のライバルだったヘクトル・ファウベルよりも1年古いアプリリアのマシンで勝っている」 「マルコ・シモンチェリも250ccで(2008年の)終盤には新しいバイクを得ているが、型落ちのバイクでシーズンを始めてそれでレースに勝利し戴冠している」 「私の目標は勝つことなんだ。そしてそれを達成するために、利用できるモノを全て利用する必要がある。そして結局のところ、新しいプロトタイプが旧型のパフォーマンスを超えないことだってある。どこに問題があるのだ?」
Oriol Puigdemont