J1神戸がリーグ戦で1カ月ぶり勝利 決勝点の武藤「勝ち点3が必要だった」
神戸1-0川崎(16日) 神戸が約1カ月ぶりにリーグ戦の白星を手にした。東京・国立競技場開催だったホームゲームで川崎を1-0で下し、連続未勝利は3試合でストップ。吉田監督は、5月15日の福岡戦以来となる勝ち点3を「6月は踏ん張りどころ。勝ってチームの雰囲気はよくなる」と評価した。 ワールドカップ(W杯)日本代表歴を持つ実力者がチームを救った。前半43分に酒井が右サイドからシュート性のクロスを送り、逆サイドへ流れたボールを武藤が押し込んだ。今季5ゴール目のアタッカーは、「信じて走り込んだ」と振り返った。 もどかしい1カ月間だった。5月22日のYBCルヴァン・カップではJ3の富山に番狂わせを許し、主要タイトルを1つ喪失。J1でも勝利から見放され、武藤は「今季を占うような試合で勝ち点3が必要だった」と並々ならない思いを持って臨んでいた。 リーグ戦は折り返し地点が近付いてきた。チームは順風満帆とはいかなくても、連覇を意識しながらの戦いが続く。22日から上位のG大阪、町田、鹿島、広島との連戦を控え、酒井は「一瞬のすきが命取りとなる試合の連続。気持ちで負けない」と力を込めた。(奥山次郎)