SEMI、半導体製造装置の2026年世界売上高見通し 過去最高の20兆円強 AIや車載などで
国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は9日、2026年に世界の半導体製造装置の売上高が1390億㌦(20兆円強)と過去最高に達するとの見通しを発表した。人工知能(AI)関連や、高性能コンピューティング向け、車載などの需要増加が要因とする。 これまでSEMIは24年に売上高を1090億㌦と見込んでいたが、これを1130億㌦へ上方修正した。25年には1210億㌦に達すると見通す。SEMIの担当者は当面の見通しに関連して、電気自動車(EV)市場の減速などはあるものの、「自動車用半導体は(全体として)改善の兆しが見えている」と指摘した。中国については、経済の減速や米トランプ次期政権の対中政策などで不透明との認識を示した。 また、SEMIの日本組織であるSEMIジャパン(浜島雅彦代表、東京都千代田区)は同日の会見で、11日から13日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催する半導体製造装置・材料の国際展示会「SEMICON Japan(セミコン・ジャパン)」について説明。車載関連で次世代GaN(窒化ガリウム)半導体などが披露されるほか、車載向けSoC(システム・オン・チップ)をテーマにしたセッションなども予定しているとした。