決勝の適時打を放ち、一塁ベース上で喜ぶ市和歌山・森本（撮影・上阪正人）

高校野球秋季近畿大会　第2日（20日、市和歌山1－0三田学園、ほっともっとフィールド神戸）市和歌山（和歌山3位）が1回戦で三田学園（兵庫3位）に競り勝ち、2021年以来の8強進出を決めた。 先発の土井源二郎投手（2年）は序盤から10奪三振の力投で三田学園・熊野慎投手（1年）と投手戦を演じ、5安打完封。打線は八回、先頭の津本峰月（みづき）外野手（1年）の中前打と犠打などでつくった2死三塁で、4番の森本健太郎内野手（1年）が右前適時打を放って均衡を破り、これが決勝点となった。 半田真一監督（44）は「三田学園の熊野投手が思っていたよりも本当によかった。『点を取れるかな』という印象で、先頭も出られず自分たちのペースで出来なかったが、守備はよく投手の土井中心に粘ってくれた」と接戦をものにしたナインをほめた。 土井は130キロ台の直球にカーブ、スライダー、カットボールを駆使して打者を抑え「変化球でストライクを取るというのは練習してきて自信をもっている」と胸を張った。 決勝打の森本は「ピッチャーが粘って抑えてくれていたんで、何としてでも1点を取って勝ちたいと思い、スライダーを待って思い切ってスイングできた」と顔をほころばせた。