1週間に1度、冷蔵庫のなかを「空っぽ」にすると節約になると聞きました。かなりハードルが高いのですが、電気代はいくら節約できますか?
日々の生活の中で、家計をやりくりするための工夫はさまざまありますが、意外なところに大きな節約のヒントが隠されていることがあります。その一つが「冷蔵庫を1週間に一度、空っぽにする」という方法です。冷蔵庫の中を定期的に見直し、無駄をなくすことで、冷蔵庫にかかる電気代や食費を節約できます。 そこで今回は、冷蔵庫を空にすることで得られる節約効果と、実践するための具体的な方法について解説します。冷蔵庫内の整理に困っている方も、ぜひ参考にしてみてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
冷蔵庫を空っぽにすると節約になるのか?
冷蔵庫の中が常にいっぱいだと、食品の存在を忘れてしまいがちです。その結果、賞味期限が過ぎてしまったり、同じ食材を何個も購入してしまったりすることがあります。冷蔵庫を空っぽにすることで、食品ロスを減らすことができたり、必要以上に食品を購入することがなくなったりするため、自然と食費もおさえることができるでしょう。 また、冷蔵庫が空っぽであれば、次の買い物の際に必要なものだけをリストアップすることができるため、計画的な買い物がしやすくなります。買い物リストを基に購入することで、衝動買いを防ぎ節約につながります。 さらに、冷蔵庫の中を整理整頓して空っぽにすると、庫内の冷却効率も上がるため電気代の節約にもつながるというメリットもあります。
冷蔵庫に食品を詰め込みすぎないようにすると年間でどれくらいの節約になるのか?
では実際に、冷蔵庫に食品を詰めすぎないようにした場合、どれくらい電気代を節約できるのか見ていきましょう。 経済産業省資源エネルギー庁によると、食品を詰め込みすぎないようにする、冷蔵庫の温度設定を「強」から「中」にする、扉の開けている時間を減らすなどの工夫をすると1.2%~1.8%の節電効果が得られるとしています。環境省によると1世帯が1年間に支払う電気代の全国平均価格は11万3000円であることから、これらの工夫をすると年間で1356円~2034円程度の電気代の節約が見込めます。 さらに、冷蔵庫は庫内を冷やすために使った熱を背面や側面から放出しているため、冷蔵庫を設置する際に壁との間に適度な隙間をつくると冷却効率がよくなり、さらなる節約効果が期待できるでしょう。