菊池雄星、ホーム最終戦で6回自責点「0」の好投も移籍後初の敗戦
レギュラーシーズンでのホーム最終戦で、今夏の移籍直後から続いた日本人ベテラン左腕によるヒューストンでの無敗神話が遂にストップした。
アストロズの菊池雄星は現地9月25日(日本時間26日)、本拠地ミニッツメイド・パークでのマリナーズ戦に、2季連続での2桁勝利を期して先発登板すると、6回98球を投げ、4安打2失点(自責0)、8奪三振1四球。
3試合連続となるクオリティ・スタート達成の好投を見せるも、打線の援護に乏しく、今季10敗目(9勝)を喫した。試合はアストロズが1-8で敗れ、左腕が先発登板した試合で初めて敗れる結果となった。
地元紙『ヒューストン・クロニクル』は試合後に掲載したレポートの記事の中程で「キクチがまたしても輝く」との小見出しをつけ、「キクチがアストロズでの10回目にしてレギュラーシーズン最後の先発登板を果たした」と前置き。
そして、「新チームでの先発登板で毎回そうしたように、キクチは6回に入ってもマウンドに上がった」とした上で、「自責でない2失点のみがキクチにとっての汚点となり、彼は4安打を許すなか、8奪三振に対し、四球をわずか1とした。彼は98球を投げ、うち66球はストライクで、50スイングに対し、空振りは16回だった」と、この日の投球内容を振り返った。
記事によるとこの好投に対し、アストロズのジョー・エスパーダ監督は「今日の彼の内容は、私が今まで彼を見てきた中で最高の1日の1つだった。全球種の出来が良かった。彼について言えるのは、我々は長いイニングをもたらし、その中で我々が得点を挙げるチャンスを与えてくれる選手を必要としていたのだが、彼はそれをやってくれた」。
「それ故に、私は彼の競争力が本当に気に入っているんだ。この男はタフなんだ。私は彼についてそう言い続けている。彼はダグアウトに入ると、戦うんだ。この男は勝者の文化に属している。彼は我々がここでやっていることを糧としている。そして、私は彼がポストシーズンで投げるのを見ることに心を躍らせているんだ」と述べたとのこと。
新天地で躍動し続ける左腕は、ポストシーズンでも重責を担うことになりそうだ。
J SPORTS 編集部