生成AIがアメリカ大統領選を混乱させる? 「バイデン氏やトランプ氏の偽画像も簡単に作れる」と専門家、すでにSNSで拡散も
▽すさまじいスピードで拡散 今年1月、歌手のテイラー・スイフトさんのみだらな偽画像がX(旧ツイッター)上で拡散した。アメリカの新聞ニューヨーク・タイムズによると偽画像を共有したアカウントの一つが停止されるまでに4700万回閲覧されたという。画像はいったん投稿されてしまうとその拡散スピードはすさまじく、対応が追いつかない。 現状、アメリカでは各社の自主規制任せで企業側に取り組みを強制する法律がない。法整備の必要性を訴えるフッドさんは企業間の競争がリスクを一段と高めていると指摘する。「企業は投資家から資金を得るために、生成AIが潜在的に利益をもたらすツールであることを証明する必要がある。新機能をできるだけ早く一般に使用させ、安全対策は二の次となっている。強制力がない限り、必要な資金と時間を安全策に投じようとはしないだろう」と語った。