「わが子に煙たがられる親」が知らない“7つの鉄則”
ところが、親子関係が悪い場合、そのブレーキが利かなくなってしまう可能性が高まります。場合によっては、ブレーキどころか「親が自分のことを心配するか見てみたい」という気持ちすら生じて、アクセルになってしまうことすらあります。 同じような理由で、子どもの様々な事故を予防するためにも親子関係は大事です。日頃から「自分は愛されている。大切にされている」という実感を持てている子は、自分でも「自分を大切にしたい」という気持ちでいるので、危険な状況をあらかじめ避けるようになるからです。
●親子関係がよい子はいじめを止める側になる 大阪市立大学の森田洋司名誉教授の研究も親子関係をよくすることの大切さを示しています。その研究によると、自分の学級にいじめがあるとわかったとき、生徒の行動は次の3群に分かれるそうです。 1 傍観者群 2 いじめを止めようとする群 3 いじめを増大させる群 そして、2の行動をする生徒たちは親子関係がよくて、3の行動をする生徒たちは親子関係が悪いという顕著な相関関係があることが明らかになりました。
■既に親子関係がうまくいってない人へ ところで、ここまで読んできて「うちは既に親子関係が悪くなっている。子どもの気持ちも荒れていて反発も多い。どうすればいいのか?」と思う人もいることでしょう。そのような場合は先に紹介した「親子関係をよくするための7つのこと」に気をつけながら、さらに次の2つを徹底してみてください。 まず1つめは、親から見て気になることや気に入らないことは全てスルーすることです。言い換えると子どもに対して「否定しない・命令しない・指示しない・指摘もしない・諭すのもしない・質問もしない」ようにするのです。
なぜなら親はただの指摘や質問のつもりでも、うまくいってないときは子どもは否定的に叱られたと感じて反発するからです。 同時にもう1つ親がすべきことは、子どもにとって心地よい言葉をかけることです。子どもの望ましい言動に対しては、承認したりほめたり感謝したりしましょう。もし子どもとの雑談が可能なら、そのときは子どもの話は徹底的に共感しながら聞くようにしましょう。まとめると、子どもにとって不愉快な言葉はやめて心地よい言葉に徹することです。