鹿児島に今年初の線状降水帯 「通学に3時間半」土砂災害で大渋滞
鹿児島放送
鹿児島県で今年初めて線状降水帯が発生しました。記録的な大雨が通勤・通学を直撃し多くの足に影響が出ました。 (北 遥希記者) 「午前5時前です。きのうの朝から降り続いている雨は強く降ったり止んだりをくり返しながら今もなお降り続いています」 強く吹き付ける雨風。明け方の鹿児島市です。九州南部にきのうから発達した雨雲がかかり続け、気象台は午前5時半ごろ、薩摩・大隅地方に線状降水帯が発生したと発表しました。 鹿屋市では道路が冠水し、川のようになっているところも。 各地で記録的な大雨となり、24時間雨量は指宿市で423ミリ、鹿児島市喜入で370.5ミリといずれも観測史上最も多くなりました。 県によりますとこれまでに人的被害は報告されていませんが指宿市で住宅1棟が半壊しました。 鹿児島市吉野町では道路わきの斜面が崩れ、県道が一時通行止めに。 通勤時間と重なり吉野町から鹿児島市街地に向かう車がこのように、長い列を作りました。 (親子) 「3時間半、家を出てから。6時半に出たので。 校区外で通っているので、学校には遅刻で出しているんですけど。 疲れきって帰りたいって言ってるんですけど。」 鹿児島市喜入前之浜町では国道226号沿いの斜面が崩れ、道路を走っていた車2台が土砂に巻き込まれました。運転手は無事でしたが通行止めが続いています。