「そのビジネスは時代に求められているか?」見極める目が株式投資の銘柄選びにおいて重要であるワケ【2万人を指導した投資研究家が解説】
世界シェアNO.1の半導体素材メーカーはまだまだアツい
もう1つ、時代背景の事例を上げると、半導体がキーワードとして挙がります。日本は特に半導体の製造装置や材料部品に強みを持っています。そんな中でも強いのが、信越化学工業(4063)の半導体シリコンウエハーです。 信越化学工業は、住宅などに使われる塩化ビニル樹脂、半導体シリコンウエハーで世界シェア1位を誇っています。特に通信機器やAIなど半導体市場の伸びは著しく、信越化学のシリコンウエハーなしでは成り立ちません。 そのため、途中株価の乱高下があるとしても、長期では業績成長が続いていくと予想されます。実際に株価は2016年から8年間で6倍になり、配当利回りはあまり高くないのですが、2016年に1,032円で投資していた場合、2023年3月時点で配当金は100円なので、ほぼ10%という利回りを達成しています。 また、無借金経営でキャッシュに余裕があるため、開発資金を潤沢に出せます。一時的に不調になったとしても、耐えられる体力が十分にあるというのも魅力ですね。 このように、その銘柄が属す業界が長期で成長するのであれば、必然的に時間が経てば経つほど株価・配当金の同時成長を期待できるのです。 児玉一希 株式会社RES 代表取締役 ※本記事は『高配当10倍株投資 「高利回り×高成長」で資産を4倍速で増やす!』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
児玉 一希