「そのビジネスは時代に求められているか?」見極める目が株式投資の銘柄選びにおいて重要であるワケ【2万人を指導した投資研究家が解説】
日本にも確実に存在する時流に乗った企業
日本株においても、長期の時流に乗った成長分野は多数あります。長期の時流における代表的な例としては、人手不足の問題があります。日本における15~64歳の生産年齢人口は、2050年には5,540万人、2065年には4,809万人となる見通しです。これは2020年と比べると約2,700万人も減少することになります。 一方、高齢者の数や割合は増え続け、2065年には高齢者世代1人に対して現役世代が1.3人になると言われています。そうなると、日本の各種サービスで人手不足が起きます。すでに近年、コンビニやスーパーでセルフレジが導入され、飲食店でも客が自分でオーダーするモバイルオーダーが普及しています。 また、AIの活用により、高度な技能が必要な仕事でも少人数で対応可能になってきています。介護や保育など、リアルな人でないと代替されにくい職業の現場でも機械化や効率化が進んでいます。この避けられない流れにおいて重要なのは以下の2点です。 ・1人当たりの生産性を高めること ・DX(デジタルトランスフォーメーション)を強化すること そんな時代背景で近年業績を伸ばしているのが、ジェイエイシーリクルートメント(2124)です。彼らはハイクラス高度人材に特化した人材紹介を行っており、外資企業への紹介も行っています。特徴は、1人が入社するだけでビジネスが加速するハイクラス層の転職を中心にしていることです。 さらに、近年はDXやITインフラに強い人材の紹介を始め、まさに人手不足の企業が求めている人材をマッチング・供給する役割を担っています。ハイクラス層の年収は必然的に高くなりますので、手数料もその分稼ぎやすく利益率が高いです。 その上、配当利回り3%台をキープしながら、株価自体も2012年から2019年までに45倍以上と急成長を遂げてきました。これからの時代もウォッチしたい会社の1つです。