「もう、信じる!」勝みなみがリンクスで貫きたいテーマ
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 3日目(17日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6563yd(パー72) 【画像】原英莉花「すごく悔しい」 初日1アンダー23位と上々のスタートを切った勝みなみだったが、2日目、3日目とオーバーパーのラウンドが続いて4オーバー43位。この日の「73」にも「もうちょっといいゴルフができたのかな」と悔しさをにじませた。 スコットランドでのゴルフにおいて、特にスコアメークに関わってくる風への対処に神経をすり減らしている。「自分が思っているよりも、やっぱり風がすごく強くて」。特に多いのは、右風で左に引っ掛けるミス。もともと右のミスを嫌う傾向がある分、右風が強いと頭では分かっていても、右を向き切れないのが悩ましい。
さらにサイドのブッシュや奥のバンカー、手前のクリーク(小川)…。打ってはいけないエリアの視覚的なプレッシャーも、大胆なトライへの決意を鈍らせてくる。加えて、風にも強弱がある中で「メッチャ右向いて打ったら、全然曲がらなかったりもするから…」。裏切られて手痛い失敗をした記憶もちらつき、“保険”をかけた打ち方をして左に持っていかれる悪循環から抜け出したい。
厄介な風と格闘して連日グリーンを外すシーンも増えるが、粘り強さも見せている。この日最難関ホールだった4番(パー3)はティショットをグリーン右手前に落としたが、パターで傾斜を駆け上がらせて“OK”につけ、悠々とパーを拾った。 「去年出て、いろいろ鍛えられた部分もあって、今週使えているのかな」。このリンクスで経験する一打一打は、滑り込み出場を決めたばかりの次週「AIG女子オープン(全英女子)」(スコットランド・セントアンドリュース オールドコース)にもつながっていく。
右風へのイヤなイメージを払拭したい最終日へ「もう、信じる!」と笑った。「イメージしたところに構える。まずそれを意識します」。腹をくくって、決めごとを貫く。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)