連休中も相次いだ強盗「実行役」以外の逮捕者も 捜査進展で連続強盗は収束?今後の捜査は【Nスタ解説】
井上貴博キャスター: これだけ犯行の形態が進化している中で、未然に防ぐことはできないのでしょうか。 インターネットやSNSで、実行犯を募りますよね。日本では、おとり捜査に関して、犯罪を誘発する、犯罪を作り出すという意味から認められていないと思います。法律の問題はありますが、もう少し犯罪の形態に合わせて、おとり捜査を一部認めていくなどはいかがでしょうか。 元埼玉県警捜査一課 佐々木成三さん: 「これは何のためのおとり捜査なのか」が必要だと思います。厳格に決めなければいけません。 例えば、これが“指示役を捕まえるまで”のおとり捜査となると、警察官が何度か罪を重ねなければいけない。つまり、免許証など公文書を偽造しなければいけない、強盗予備もしなければいけない。 ただ、こういった時代においては、犯罪の抑止のためであれば効果的なおとり捜査ができるとは思います。例えば、“実行犯が集まった時点”で、すべて捕まえることに関しては、おとり捜査は有効だと思います。そこは厳格に決めなければいけない部分もあると思います。 ■「回収役」も逮捕 闇バイトは「セクション分けて募集している」 良原キャスター: さらに、別の強盗事件でも動きがありました。 神奈川県横浜市青葉区で起きた強盗殺人事件でも、実行役ではなく「回収役」が新たに逮捕されています。2日、奪われた現金の「回収役」をしたとして、木本未穂容疑者(30)が逮捕されました。 すでに強盗殺人の疑いで逮捕されていた宝田真月容疑者が、都内の公園に奪った現金を置いた後、木本容疑者が現金を回収したとみられていて、捜査が進んでいます。 ホランキャスター: 様々な役割がありすぎて、どこまでの広がりを持っているのか、不安を増長させるような気がします。 元埼玉県警捜査一課 佐々木成三さん: 今はいろんなセクションを闇バイトで募集しているのは明らかです。「回収役」が回収した現金を「運び役」が運ぶ。すべてのセクションに分けて、闇バイトを雇っています。 やはり捜査をかく乱する目的で、いろんなセクションで闇バイトを募集しているのが明らかになっています。