快進撃の大宮、GMが語るターニングポイント
――献身的に守備をする姿ですね。ケルンで一時代を築いたスーパースターのノヴァコヴィッチは、「昨シーズンに残留争いをしたことを忘れてはいけない」と、謙虚な姿勢を決して忘れていません。 「そのようにチームプレーに徹してくれるところは特に(笑)」 ――ベルデニック監督との契約も今シーズンいっぱいですよね。 「そうです」 ――ベガルタを率いた2004年シーズン以来、8年ぶりとなる日本サッカー界への復帰でしたが、アルディージャからのオファーを二つ返事で受諾したのでしょうか。 「そうですね。いろいろ条件などはありましたけど、本人がどうしても日本でもう一回監督をやりたいという希望があったので」 ――となると、契約延長のお話はすでにされているのでしょうか。 「いやいや、まだ今シーズンが終わっていないので。それはまだ全然していません(笑)」 ――シーズンが深まってくればおいおい、ということでしょうか。 「その時にどういう状況かというところですね」 ――現状のまま快進撃が続けば、チームの土台を、ベルデニック監督によってさらに揺るぎないものにしてほしいという考えはあるのでしょうか。 「土台といいますか、ここまで来たのも、去シーズンからすぐに変わったわけではないので。いろいろな積み重ねがあって、苦しい戦いを繰り返してJ1に残留してきて、そういう中で選手もいろいろと変わってきた。そういうのがあって、今があると思っていますし、本当にチームに携わったみんなのおかげだと思っています」 (文責・藤江直人/論スポ) 東京都生まれ。サンケイスポーツ記者としてJリーグ創成期のサッカー、五輪、MLBなどを担当。2000年からは角川書店でスポーツ雑誌「スポーツ・ヤァ!」の取材・編集に携わり、2002年日韓共催、2006年ドイツの両サッカーW杯を現地で取材。現在は不定期のスポーツ雑誌&WEBの「論スポ」の副編集長を務め、日本代表やJリーグを中心にサッカーも鋭意取材中。著書に「立石諒 追い抜く力」(イースト・プレス)。