【詳しく】クイーンビートルの浸水隠し「報告すれば運航停止は必至」「予約キャンセル対応の負担を避けたい」「疑義があっても会社の指示には従わざるを得ない」原因を分析 JR九州
航海日誌に「異常なし」浸水警報センサーは上部にずらす
クイーンビートルはことし2月に浸水が分かったあとも、およそ4か月にわたり運航を続けていました。航海日誌に「異常なし」と記載したり、警報が鳴らないよう浸水センサーの位置を上にずらすなど隠ぺい工作を行っていたことも分かっています。また「検査の前日に元に戻した」とする証言も明らかになっています。 国土交通省は9月、輸送の安全の確保に関する命令を出すとともに、全国初となる安全統括管理者と運行管理者の解任命令を出しました。10月末までに改善報告書を提出するよう求めていました。 福岡海上保安部は船舶安全法違反と海上運送法違反の疑いで17日、クイーンビートルの船内と運航会社のJR九州高速船を家宅捜索しています。
クイーンビートルは年内の運休が決定しました。運航の再開は未定としています。
【関連記事】
- 【クイーンビートルの浸水隠し】「これくらいの浸水量ならと甘く判断」「ゼロから安全を立て直す」親会社のJR九州社長が謝罪 福岡
- 【クイーンビートルの浸水隠し】親会社のJR九州社長 強制捜査を受けおわび「運航再開はある」改めて明言 第三者委の調査結果は11月中にまとまる予定 福岡
- 【クイーンビートルの浸水隠し】JR九州高速船が改善報告を国土交通相に提出 再発防止に向け安全アドバイザー配置や全社員参加の「社員総会」 福岡
- 【冒頭発言】クイーンビートルの浸水隠し「安全を無視して運航」JR九州の古宮社長が定例会見で謝罪 原因究明のため第三者委員会の設置を検討 福岡
- 【クイーンビートルの浸水隠し】JR九州高速船に「輸送の安全確保命令」の行政処分 「解任命令」は全国初 親会社のJR九州社長「ゼロからスタートしたい」