俳優・前原滉 話題作に立て続けに出演!「自分ではあまり振り返ったことがなくて…」
映画「あゝ、荒野 前篇」(岸善幸監督)のクライマックスシーンで壮絶な死を遂げる衝撃的な役どころを演じ切り注目を集めた前原滉さん。連続テレビ小説「まんぷく」(NHK)、「あなたの番です」(日本テレビ系)などに出演。2021年には、「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」(池田暁監督)で映画初主演を果たし、同年、映画「彼女来来」(山西竜矢監督)にも主演。現在、主演映画「ありきたりな言葉じゃなくて」(渡邉崇監督)が公開中。(※この記事は全3回の中編。前編は記事下のリンクからご覧いただけます) 【画像】俳優・前原滉 話題作に立て続けに出演!「自分ではあまり振り返ったことがなくて…」
■初めての朝ドラで癒し系キャラに
映画「あゝ、荒野 前篇」の翌年、2018年には連続テレビ小説「まんぷく」に出演。このドラマは、インスタントラーメンをこの世に生み出した実業家・安藤百福さんとその妻・仁子さんの半生をモデルにしたもの。前原さんは、萬平(長谷川博己)が起こした「たちばな塩業」(後に「たちばな栄養食品」)の従業員「塩軍団」の一人、小松原完二役を演じた。 ランニングシャツに丸メガネがトレードマークの癒し系キャラとして話題に。 ――立て続けにいろいろな作品に出演されているというイメージがありますが、ご自身ではいかがですか 「自分では、あまりちゃんと振り返ってないんですよね。気づいたらありがたい状況になっていたみたいな感じです。 本当に申し訳ないんですが、出ていた作品が何年に世に出た作品だったかと聞かれてもわからないんですよね。作品が出ているときぐらいに『これ見た。良かったよ』と言って仕事をくださる方がいて…ということが多いのですが、自分ではあまり実感がなくて。だから、自分の中では時系列が結構バラバラかもしれないですね」 ――「まんぷく」は、「あゝ、荒野 前篇」の川崎敬三とはまったくイメージが違う役だったので新鮮でした 「何か不思議ですよね。『まんぷく』の方が、昔のような感じがします。ちょっと力が抜けた雰囲気というか。はっきり言って川崎敬三は嫌な男じゃないですか(笑)。 なので、(演技の)幅みたいなのを見せられる役どころを定期的にいただけるのはありがたいなと思います。どっちかというと、田舎っぽい青年みたいなのをやった後に、川崎敬三のような役をやって、また『まんぷく』みたいな役に戻って…という感じで。 それで、『あなたの番です』でまた変な役をやって…みたいな(笑)。何か定期的に役柄の雰囲気が違うので面白いです」 2019年、「あなたの番です」に出演。このドラマは、マンションに越してきた年の差婚の新婚夫婦(田中圭&原田知世)が住民会で行われた「交換殺人ゲーム」に巻き込まれていく様を描いたもの。前原さんは、マンションの新管理人・蓬田蓮太郎役を演じた。仕事にやる気はないが、賃貸の部屋のスペアキーを所有していたり、住人の木下あかね(山田真歩)に好意を寄せたり、妙に馴れ馴れしかったり…ちょっと怪しげな人物。 ――「あなたの番です」の管理人さんもちょっと不思議なキャラでしたね 「すごく楽しかったです。ある意味独立した人間というか、物語の中枢に出たり入ったりするけど大きく関わっていない。でも、何か犯人っぽいなという感じもあって。 わりと自由にできるという意味でいうと、ああいう役柄が結構好きかもしれないです。何を言っても成立するという感じで面白かったです」