よりよい「投資家」になりたいと思った私は、FPから3つの重要なヒントをもらった(海外)
2. 投資の選択肢を知る
投資を始めたころ、私はカナダの5大銀行のひとつを利用し、資金をみずから運用した。だが、わりと早い時期に、料金を節約するためにロボアドバイザー投資に切り替えた。今では、すべての投資をロボアドバイザー口座で管理している。私の投資を個人的に運用する人物、もしくは市場を上回る儲けを出そうとする誰かを雇って、その人に料金を支払うという考え方に、どうしてもなじめなかったのだ。未来を予言できる人など存在しないのだから。 ロボアドバイザー・サービスを提供している金融機関は数が多く、大規模で実店舗を構えている銀行もあれば、小規模なオンライン銀行もある。「伝統的な形で投資をアクティブに運用することに興味のない人」にとって、ロボアドバイザーは優れた選択肢だと、リズは語る。「そうした人が望むのは低コストの受動的なインデックス投資であり、彼らは専任のアドバイザーに頼る必要性を感じていない。オンライン・プラットフォームで満足できる」 5年や10年前に比べれば、一般の人々も投資に関する知識がかなり増えたと、リズは指摘した。特に、彼女のもとにやってくるミレニアル世代やZ世代のクライアントは事前にかなりの調査をしていて、自分が何をしたいか、すでに考えをもっているそうだ。だが、実行する前に、一度専門家と話すことを望むのである。
3. デューデリジェンスを行う
私たちの会話は、ソーシャルメディア、AI、フェイクニュースなど、話題がどんどん広がっていった。私は、金融の知識が増えるのは大切だと思うし、ソーシャルメディアが金融に関する情報の拡散やお金に関するタブーの撤廃に貢献してきたことは認めるが、偽情報には警戒している。 私たちは、いわゆる「フィンフルエンサー(Finfluencer)」が増えている事実について、好奇心と警戒心を等しくもちながら話し合った。ファイナンスに関する情報が拡散することには、実際に大きな利点がある。大きな金融会社だけが情報を独占する時代は終わった。しかし、「自分が消費する情報には、常に用心することが大切」とリズは言う。世間には間違った情報が広まっている。デューデリジェンス、つまり嘘と本当を見極めるため、情報源が信頼できるかどうかの確認を、必ず行うこと。 また、インターネットで見つかる情報は、あなた個人の生活向けにカスタマイズされたものではないという点も、見落としてはならない。リズは「正しい情報も、あなた個人に合っているとは限らない」と言う。 誰かがあなたに何かを売ろうとするとき、何が自分にとって適切なのかを見極めるのは難しい。もちろん、銀行へ行って自分に適した投資製品を教えてもらうのも間違ったことではないが、まずは自分で調査することを、リズは勧める。「車を買うとき、ディーラーへ行って、どの車を買うべきか教えてくれ、などと尋ねる人はいない」と彼女は指摘した。その代わりに、自分は今誰と話している? この会話における相手の役割は? 相手にはどんな利益がある? と、自らに問いかけよう。 ※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
Allison Nichol Longtin