門馬監督、創志学園での甲子園初勝利は「格別です」 センバツ
第96回選抜高校野球大会は第3日の20日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で1回戦があり、昨秋の中国大会で準優勝の創志学園(岡山)が7―0で21世紀枠の別海(北海道)に零封勝ちした。創志学園は8年ぶりの初戦突破。左腕・山口瑛太投手が今大会完封一番乗りを果たした。 【熱戦を写真で】創志学園vs別海 創志学園の門馬敬治監督の主なコメントは次の通り。 ◇完封の山口投手は「ナイスピッチです」 ◇創志学園・門馬敬治監督 (創志学園の監督として甲子園初勝利)格別です。私の緊張が選手に伝わったのか、最初は選手もまったく動かなかったが、徐々に良くなった。(完封した)山口は打たれても四球を出しても0点に抑えたので、ナイスピッチです。 (山口が14奪三振と好投)攻めていけたという、気持ちの部分が大きかったかなという風に思う。ストレートはそんなにスピードは出なかったですが、「球速じゃないよ」と言った。特にこの2日間、(センバツ出場校の)いろんなピッチャーを見させていただいて、やはり制球力が非常に大事だなということを感じたので。そこのところを山口がやってくれたのかなと思う。 (点差が開いたが、山口に最後までマウンドを任せた)継投は考えなかった。というよりかは、投手をいい状態で出したいっていうのが一番なので。(1人で)行けるのであれば。 (4盗塁など足を絡めた攻撃が目立った)選手が硬いのは分かっていましたから、とにかく動かしたかった。 (ようやく七回に適時打)多く点を取れるとは思っていなかった。これをきっかけに、もう1度練習をして、状態をさらに上げていきたいなという風に思う。 (別海は)非常に打線も思い切りが良く、少ないチャンスをものにできるチームだと認識をして試合に臨んだ。少ないチャンスをものにするかどうか、そこが勝負の分かれ目だったと思う。 (別海は21世紀枠だが)相手は関係ない、特に高校野球は自分(選手)たちがどうするかっていうのがすごく大事なところだと思う。自分たちが力を出せる準備、相手ではなくて自分にベクトルを向けてやるということを繰り返してきた。 開幕日に(21世紀枠の)田辺高校さんが昨年の神宮大会を制した優勝候補筆頭だってみんなが言う星稜高校に対して、九回まで同点の試合をしたと。それが答えというか、こうなんだぞというものを教えてくれたような気がする。甲子園って、甲子園でしか感じられないものもあるので、甲子園の試合をできるだけ見るようにしていますし、その中から勉強できることっていうかね、教えてもらうことがいっぱいある。 (試合の動かし方は、東海大相模の時と違うか)あんまり考えたことはない。ただ、やっぱり選手自身が緊張するというか、ふわふわふわというか。たぶん、(選手に)聞いたら「いや、そんなことありません」って言うと思うんですけど、そういうやつらこそ一番緊張していると思うんですけど。とにかくグラウンドを走ることが、緊張であったりストレスであったりを和らげる。これが今日の試合のテーマでした。 (創志学園の監督になってから、甲子園に戻ってくるまで大変だったか)いえ、そう思っていません。自分が決めた道ですから。自分でここで夢を持って勝負しようと思っていますから。すべて受けるというつもりでやってます。