SKE48熊崎晴香、12年目でつかんだ初センターに「諦めずにやってきて本当に良かった」
SKE48が、33枚目となるニューシングル「告白心拍数」を10月2日(水)にリリースする。同楽曲は、出会った瞬間、一気に心拍数が上がるような運命的な愛を歌った告白ソング。6期生・熊崎晴香がシングル初センターを務め、9期生の入内嶋涼と藤本冬香がシングル歌唱メンバー初選抜を飾っている。WEBザテレビジョンでは3人にインタビューを行い、楽曲について話を聞いた。 【写真】12年目でつかんだ初センターについて笑顔で心境を語った熊崎晴香 ■初センターをMV撮影で実感 ――まずは12年目にして念願のシングル初センターとなった熊崎さん、自分が今作のセンターだと知ったときのことを振り返ってください。 熊崎:MV撮影の2日前に「面談があります」って言われて、将来について何を話そうかと考えて行ったら、まさかのセンターの発表だったので、すごく驚いたし泣きました。聞いた瞬間に今まであったこととか、センターを目指してファンの方々と一緒に頑張ってきたことが走馬灯のように頭の中をよぎって、ここまで諦めずにやってきて本当に良かったなって思いました。 そのときはまだ実感が湧かなくてちょっとふわふわした気持ちでしたけど、MV撮影で踊ったときに「本当にセンターに立つことができたんだ」っていう幸せをすごく感じました。 ――入内嶋さんと藤本さんは、初めて選抜入りを知ったときの心境を教えてください。 入内嶋:私は喉の調子が悪くて病院に行っていたときに待合室で(マネジャーから)電話を頂いて、雑談の後に「次の33枚目のシングルで選抜です」って言っていただきました。病院だったので、何も言葉を発せずにただ涙を流していました。やっとスタート地点に立てたという気持ちで、まずは家族に早く報告したいという気持ちでいっぱいになりました。 藤本:私もマネジャーさんから電話を頂いたんですけど、スマホを家に置いたまま犬の散歩に行っていて(笑)。家に帰ったらスマホが鳴っていて、出たら「選抜です」と言われたので本当にびっくりしました。 ――藤本さんは「ゼロポジ」(2014~2023年、TBSチャンネル1)最後の討論会企画の収録で、「活動のモチベーションが分からなくなってしまった」と悩みを吐露して涙していた姿が印象に残っているんですが、そこからどう気持ちを立て直したんでしょうか? 藤本:あの収録のときは本当に何もかもうまくいってない時期でした。コロナ禍の影響も大きくて、できることも少なかったですし。前作「愛のホログラム」で選抜に入れなかったときに卒業しようと思っていたんですけど、先輩に相談して思いとどまって、全部ポジティブな方に考え方を変えました。そこから持ち直すことができたと思います。 ■「格好良いSKE48を最大限お届けできたら」 ――今回の表題曲「告白心拍数」について、最初に曲を聴いたときの感想や、レコーディングをして感じたことなどを教えてください。 熊崎:歌詞は、運命の人に出会って心拍数が上がってしまう、体は正直でやっぱり彼/彼女が好きなんだっていう気持ちが表れたすてきな曲です。恋愛の曲ではあるんですけど、私たちもステージに立って踊ることが好きで、それがうれしくて楽しくて心拍数が上がったりとか、いろんな状況に置き換えて共感できると思うので、たくさんの方に好きになってもらえたらうれしいです。 すごく踊る曲でもあるので、全力なダンスというか、SKE48の全力を見せられるような振り付けになっているので、そういうところも皆さんに見ていただけたらなと思います。 入内嶋:イントロから自分好みの曲調だなと思っていたら、歌詞も本当にどストライクでした。自分が相手や物に対して好きという言葉や感情がそのまま乗っている、遠回しな言葉がなくてすごく気持ちいい歌詞になっています。 藤本:格好良いSKE48を最大限お届けできたらいいなって思います。レコーディングのときは、サビがとにかく早くて口が回らなくて何回もやり直してしまったんですけど、最後は格好良くできました。 ――MV撮影はいかがでしたか? 熊崎:MVはメンバーが3グループに分かれてダンスの練習をしていて、最初はみんな気持ちがバラバラだったりしてそれぞれがもがいているんですけど、最後は一致団結して一つになって踊るという物語になっています。同じ場所を4回ループする特殊な撮り方をしていて、1台のカメラで追っていく構成になっています。毎回私がドアから出てくると状況が変化していて、そのつながりが物語になって、日々の成長を感じられるようになっています。 ここ数年は各チームで新しい劇場公演が始まったり、SKE48にも重なって共感できるところがたくさんあったので、撮影中も感情が入りやすかったです。 ■2期生・斉藤真木子の卒業に思うこと ――最後に、キャプテンや劇場支配人を務めた2期生の斉藤真木子さんが11月でグループを卒業します。皆さんにとって真木子さんはどんな存在だったのか教えてください。 藤本:チームが違うのでなかなか接する機会は少なかったんですけど、大きいコンサートでは前に立って引っ張ってくれたり、意見を言ってくれたりして。それって誰でもできることじゃないし、ついていこうって思う人の言葉じゃないと聞いてくれないと思うんです。真木子さんの人柄があってこそだなって思うから、本当に尊敬しています。 アイドルを長く続けるのって本当にすごいことだと思います。寂しいですけど、真木子さんがいなくなってSKE48はダメダメになったって思われないように、私たちも頑張りたいなって思います。 入内嶋:私も同じチームではなかったのであまり一緒にお仕事をすることはなかったんですけど、チームEの劇場公演を見に行かせてもらうと、やっぱり一番目に飛び込んでくるパフォーマンスは真木子さんで。まねしたくてもまねできないものをいっぱい持っている方だと思います。 やっぱり先頭に立って引っ張ってくださっていた真木子さんの卒業はまだ想像できないですけど、卒業されるまでにお仕事だったり、お話したり、カフェに行こうって約束もまだ実現していないので、一緒に行けたらいいなと思っています。 ■熊崎晴香が語る斉藤真木子への思い ――熊崎さんはチームも同じですし、「声出していこーぜ!!!」公演でも同じユニットなので、特に関わりは深いと思います。 熊崎:私がチームEに昇格して10年、最初は怖い先輩のイメージもありましたけど、あるとき何がきっかけだったかすごく仲良くなって、それからは何でも話せる先輩という存在でした。 その仲良くなったくらいの時期に泊まりの仕事で同室になったことがあったんですけど、そのときに真木子さんが初めて私の前で泣いたんです。劇場支配人になった頃かな? その泣いている姿を見て、人間やっぱりずっと強くはいられないんだなって思いましたし、支えなきゃって気持ちが湧いてきて、そういう姿を見たのをきっかけに私自身も強くなったと思います。 長年アイドルをやっていると悩みが増えてきたり、長年いるからこそ周りに遠慮してしまってモヤモヤした気持ちになることも多かったんですけど、そういうときに真木子さんと話して、「そんな気持ちでSKE48に入ってきたわけじゃないよね」とか、「アイドルだからこそずっと上を見続けてるのは普通だし、逆に下を向いてたらダメだよね」って言ってもらいました。 だからこそシングルのセンターという目標もずっと持っていられたし、私にとっては心の支えなので、真木子さんがいなくなってしまうのはかなりのダメージですが、危機感を持って頑張る原動力になると思います。 寂しいですけど、真木子さんの存在が大きかった分だけやらなきゃいけないっていう気持ちにさせてくれたので、気を落とさずに真木子さんを見習って、元気に頑張っていきたいと思っています。