50代「喉が詰まる感じ」もしかして病気?ストレスや衰えが原因【医師が解説】
アラフィー世代に多い、喉の違和感について医師が解説。風邪じゃないのに喉が変…詰まったような違和感が続く場合「ヒステリー球」が原因かも!? 50代から増える体の不調、健康のお悩み
喉の詰まり、むせ
喉が詰まる場合、喉頭炎などで喉に炎症が起きているか、嚢胞(良性のもの)ができている場合もあります。また、ストレスなどが原因で、病気がないのに喉が詰まる感じがするヒステリー球(咽喉頭異常感症)の場合も。また、むせやすくなるのは、喉の筋肉が衰えている可能性も。
ヒステリー球
こんな症状 □喉が詰まる感じがする □喉の異物感・違和感 □飲食物が飲み込みにくい 風邪をひいたわけでもないのに、喉が詰まる感じがしたり、喉に異物感や違和感があり、病院で検査をしても特に病気が見つからない場合、ヒステリー球(咽喉頭異常感症)が疑われる。これはストレスや不安などが原因で、交感神経が過緊張し、食道周囲の筋肉が過剰に収縮することで起こるとされている。喉の詰まり感や違和感がある場合、食道がんなどの可能性もあるのでまず耳鼻咽喉科で検査を受け、病気がなくヒステリー球と診断された場合、半夏厚朴湯などの漢方薬で治療を行うことが多い。 【セルフケアは?】 「ストレスが原因で起こることが多いので、自分なりのストレス発散法を見つけることが大事」(大谷先生)。「睡眠や休息をとって心身を休めること。深呼吸や入浴、ストレッチなどリラックスできることを取り入れ、副交感神経を優位にする工夫を」
●教えてくれたのは… ・耳鼻咽喉科医 鳴戸理佐先生 五反田なると耳鼻咽喉科院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。藤田保健衛生大学医学部卒業後、医療法人尚豊会みたき総合病院で医長を務めたのち、開業。分子整合栄養学も学ぶ。 ・呼吸器内科医 大谷義夫先生 池袋大谷クリニック院長。日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医。テレビ番組などでも情報を発信。著書は『「よくむせる」「せき込む」人のお助けBOOK』(主婦の友社)など。 取材・原文/和田美穂 イラスト/小迎裕美子 ※エクラ2024年11月号掲載